※写真はイメージ(gettyimages)
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 メンタルを崩すのは、5月と6月だけではない。実は世の中には「〇月病」はすべての月に存在するようで。

 まずは「1月病」。のんびり過ごした正月休みが終わり、仕事や学校が始まってもやる気が出ないことを示す。主な症状は生あくび。「2月病」は、バレンタインデーでチョコがもらえるあてのない人、当日もらえなかった人が、孤立感などの精神的ストレスを味わうことで発症。筆者も過去に数十回、発症経験あり。

 続いて「3月病」。飛散し始めたスギ花粉のことを考えるとブルーになる症状。「4月病」は、新年度が始まり、「今年こそ」という意識が過度に高まる軽い躁状態や、逆に新環境に馴染んでいる人を見て「なぜ自分はできない」と落ち込むうつ状態も。

「7月病」は、長引く梅雨で憂鬱な気分になること。病名はともかく、症状については医学的根拠もあるそう。

「うつ病の人たちも雨の日にはすごく弱い。体の一部である脳の病気だからこそ、雨の日の気圧の影響などは受けます」(精神科医、三宅永さん)

「8月病」は、8月の暑さにやられ、何をするにもやる気が出ない。ま、夏バテでいいかと。「9月病」は、お盆や夏休みが終わり、新学期が始まることで気分が落ち込む状態。残暑が厳しく、身体的にもつらい。「10月病」は、だんだん日照時間が少なくなり寒くなることで、なんとなく憂鬱で、だるい状態。「冬季うつ」と呼ばれることも多い。

「冬季うつはれっきとした脳の病気=うつ病。要注意です」(同)

「11月病」は、秋の寒さが深まり、憂鬱な気分に。11月は楽しいイベントが何もないという理由で発症することも。真打ち「12月病」は、恋人のいない人が、クリスマスイブが近づくにつれて味わう孤立感などで苦しむ症状。乗り切ったとしても、そのまま同種の2月病を発症するケースも。そのツラさ、よーくわかる。 と、名づければ年中つらいことのオンパレードなんです。トホホ……。

AERA 2019年6月3日号