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中央アジア「独裁」第一世代、表舞台去るも…体制は大きく変わらない事情

川口穣AERA
AERA 2019年5月13日号より

AERA 2019年5月13日号より

 だが、中央アジアから「独裁」が去ったわけではない。トルクメニスタンでは2代目のベルディムハメドフ大統領が先代に準ずる個人崇拝体制を築いているし、タジキスタンでは3代目で94年以来職にあるラフモン大統領が強大な権力を持つ。なぜ、独裁が続くのだろうか。

「ソ連崩壊の混乱のあと、中央アジア諸国は権威主義的な体制下で安定を回復しました。近隣のロシアや中国でも権威主義的な政治のもとで経済が発展しています。現地の多くの人々は自国の体制がおかしいとの認識を持ちづらいのです」(宇山教授)

 カザフスタンでも、退任したナザルバエフ前大統領がこれまで通り権勢をふるうとの見方が支配的だ。後任のトカエフ大統領は、初の大仕事として首都名を前大統領のファーストネームであるヌルスルタンに変更した。大統領でありながら、前大統領の忠実な部下のようにふるまっている。

 アルマトイの大学に留学中の井上日南子さん(21)によると、大学内にある前大統領の肖像画は撤去されず、新聞でも動静が大きく報じられているという。(編集部・川口穣)

AERA 2019年5月13日号より抜粋


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