職場でLGBTをカミングアウト「絶望しか感じない」 30代当事者が語る現実 (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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職場でLGBTをカミングアウト「絶望しか感じない」 30代当事者が語る現実

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野村昌二AERA
※写真はイメージです

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 最近も嫌な話を耳にした。仕草や話し方が女性っぽい男性が入社してきた。この男性が同じ部署の女性とランチに行った後、女性と別の女性が「どこまで調査したの」と話しているのが耳に入った。「調査」、つまり表面上は仲良くしているが裏では男性のセクシュアリティーを興味本位で探っていたのだ。レズビアンの女性は言う。

「もし私がカミングアウトをしたら、私のいないところで私をネタに噂されていると思うと、絶望しか感じないのでカミングアウトしたくないです」

 LGBT当事者のうち65.1%が誰にもカミングアウトしていない──。今年1月、そんな調査結果を電通ダイバーシティ・ラボが発表した。しかも2015年の調査(56.8%)より、8ポイント以上上昇した。調査した同社の吉本妙子さんはこう話す。

「世間にLGBTについての認知が広まったのは事実。ただし、真の理解ができているかといえば、そこまで追いついていないのが現状だと思います」

 LGBTをサポートする制度を導入する企業も増えてきているが、本当に共感するまでには至っていない。そのため、LGBT当事者は安心してカミングアウトできないと感じているのではないかと見る。


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