マキタスポーツ「『誰も傷つけない笑い』はユーモアといえるのか?」 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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マキタスポーツ「『誰も傷つけない笑い』はユーモアといえるのか?」

連載「おぢ産おぢ消」

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マキタスポーツAERA#マキタスポーツ
マキタスポーツ/1970年、山梨県生まれ。俳優、著述家、ミュージシャンなど多彩な顔を持つ。スポーツ用品店だった実家の屋号を芸名に。著書に『すべてのJ-POPはパクリである』『一億総ツッコミ時代』ほか。映画「苦役列車」でブルーリボン賞新人賞受賞。新刊に『越境芸人』(東京ニュース通信社)

マキタスポーツ/1970年、山梨県生まれ。俳優、著述家、ミュージシャンなど多彩な顔を持つ。スポーツ用品店だった実家の屋号を芸名に。著書に『すべてのJ-POPはパクリである』『一億総ツッコミ時代』ほか。映画「苦役列車」でブルーリボン賞新人賞受賞。新刊に『越境芸人』(東京ニュース通信社)

イラスト:大嶋奈都子

イラスト:大嶋奈都子

 お笑い芸人のマキタスポーツさんによる「AERA」の連載「おぢ産おぢ消」。俳優やミュージシャンなどマルチな才能を発揮するマキタスポーツさんが、“おじさん視点”で世の中の物事を語ります。

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 時代が変わったということを「笑い」という観点から考えてみたい。

 ネットの世界では匿名性という限定だが、割と自由に「揶揄(からか)い」が跋扈(ばっこ)している。悔しいのはその速度と精度だ。彼らのレベルは高い。

 もっと悪意のある笑いをやりたかった。

 うっかり悔しいと書いてしまったが、私のような芸人は本来「世情のアラでメシを食う」はず、だのに、速さと完成度で負けて、そうこうしているうちに案の定金も稼げない。一方で「アラでメシを食う」ということでもなくなってきたのが今日的な芸人という職能。

 リスクもあるし、他で稼げる様になったから釈然とはしないけど黙っておくことにしている。そんな態度が今の自分である。目指していた方向とは若干だが違う。

 芸能界で仕事をしていると確かに角が立つことは多い。ネタにしている人や、これからネタにしたい人と実際に会うと良い人だったりした経験もある。同じ業界で仕事をする人間をあしざまに言うのは基本的には無いと思う。だから私はそれでもネタにしたい人とは極力会わない様にする。


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