Zeebra(ジブラ)/東京を代表するヒップホップ・アクティビスト。ヒップホップ専門ネットラジオ局「WREP」では生放送「LUNCHTIME BREAKS」(平日12~13時)のMCを、テレビ朝日「フリースタイルダンジョン」(毎週火曜日深夜1時29分~)ではオーガナイザー兼メインMCを務める。昔から仲間や家族と通っている店は、スタッフともすっかり顔なじみ(撮影/写真部・松永卓也)
Zeebra(ジブラ)/東京を代表するヒップホップ・アクティビスト。ヒップホップ専門ネットラジオ局「WREP」では生放送「LUNCHTIME BREAKS」(平日12~13時)のMCを、テレビ朝日「フリースタイルダンジョン」(毎週火曜日深夜1時29分~)ではオーガナイザー兼メインMCを務める。昔から仲間や家族と通っている店は、スタッフともすっかり顔なじみ(撮影/写真部・松永卓也)
キャベツ/日本で最もよく栽培されている野菜のひとつ。通年出回るが、春キャベツは柔らかくて生食向き、冬キャベツは巻きがしっかりしていて加熱調理に向く。キャベツから発見されたビタミンUは胃潰瘍などの胃腸障害を予防・改善する。ビタミンCや消化を助けるジアスターゼも豊富(撮影/写真部・松永卓也)
キャベツ/日本で最もよく栽培されている野菜のひとつ。通年出回るが、春キャベツは柔らかくて生食向き、冬キャベツは巻きがしっかりしていて加熱調理に向く。キャベツから発見されたビタミンUは胃潰瘍などの胃腸障害を予防・改善する。ビタミンCや消化を助けるジアスターゼも豊富(撮影/写真部・松永卓也)

 ヒップホップ・アクティビストのZeebraさんが「AERA」で連載する「多彩な野菜」をお届けします。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続け、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ているZeebraさん。旬の野菜を切り口に、友人や家族との交流、音楽作りなど様々なエピソードを語ります。

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 揚げ物というと必ずキャベツの千切りが付いてくるじゃないですか。今はとんかつ食べないですけど、エビフライとかね。キャベツにもソースかける人が多いですけど、僕はかけません。フライもキャベツも全部ソース味になると、味の逃げ場がなくなっちゃう。フライとみずみずしくてシャキシャキしたキャベツを一緒に食べると、適度に水分が加わって、こってりしすぎてるのをちょっとさっぱりさせてくれる。千切りしてもなおあの歯ごたえというのは、野菜として力がありますよね。こればかりは、レタスじゃ無理です。

 キャベツのすごいところは、場面によって全く違う顔を見せることです。串カツに付いてくるざく切りのキャベツは、それ自体が酒のつまみになる。加熱するとまるで別物で、ポトフやスープに入ってる温野菜状態になったキャベツ、大好きなんです。芯っぽいところが柔らかく煮えると、本当に甘くて。それがお好み焼きになると、また食感が全然変わる。シャキッと感が魅力だと思ってたら、シャキッと感がゼロになってもうまい。なかなかずるいやつです。

AERA 2019年3月11日号

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Zeebra

Zeebra

Zeebra(ジブラ)/東京を代表するヒップホップ・アクティビスト。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続ける行動力は他に類を見ない存在で、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ている。

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