代表的な投資ジャンルは、「国内債券」「国内株式」「国内REIT」「海外債券」「海外株式」「海外REIT」に加えて複合型の「バランス」。海外に関しては「先進国」(北米や欧州)と「新興国」に分かれていることもある。

 そしてステップ(3)で、月々つみたてる金額もしくは一括で投資する金額を入力すると、「このファンドにいくら、あのファンドにはいくら」と具体的な複数のファンドに資金を割り振ってくれる。

 提示されたファンドや資金配分で運用した場合、過去の実績ではどれくらい資産が増えたか、将来どれくらい増えたり減ったりする可能性があるのかを、グラフで表示してくれるケースも多い。そして、運用成績のシミュレーションを見て納得したら、画面上の「購入」ボタンを押すと売買画面まで誘導してくれる。

 投資診断の心理テストが充実していたり、自分と同じ年齢・性別の平均的投資家層と自分の投資タイプを比較できたり、各社各様で趣向を凝らした投資診断は、受けるだけでも楽しめる。診断を受けることで、投資対象やジャンルごとの過去の成績、具体的なファンドの名称やその評価なども自然と学べる“学習ツール”としても効果大だ。

■入金だけしてすべてお任せタイプ

 ロボアドバイザーに特化した独立系運用会社のサービスとしては「WealthNavi(ウェルスナビ)」や「THEO(テオ)」が有名だ。

 預かり資産が1000億円を突破したWealthNaviの最低投資額は10万円。つみたての場合は月々1万円から投資できる。手数料は預かり資産の年1%+間接的に差し引かれる信託報酬だ。

 サービスを始めるために必要なのは年齢、年収、金融資産の額や資産運用の目的、さらに「株価が1カ月で20%下落したらどうするか?」など、いくつかの質問に答えることだけ。その回答からあなたのリスク許容度を診断して、投資配分を自動構築する仕組みだ。あとは入金するだけで運用を開始してくれる。

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資産配分のバランスが崩れたときは?