運用の結果、資産配分のバランスが崩れたときは自動的にリバランスしてくれる。収益にかかる税金の最適化まで、すべてが自動だ。

 THEOの場合は、資産運用方針からおまかせのタイプが人気。株式投資の比率が高いグロース、債券比率の高いインカム、商品や不動産にも投資するインフレヘッジという3つのポートフォリオの組み合わせ比率を投資家のニーズに合わせて自動で変化させる仕組みもある。完全お任せタイプとしては後発のFOLIO(フォリオ)もビギナーや若者に受け入れられやすいインターフェイスとシンプルな投資システムが人気だ。

 これらのサービスやマネックス証券の「マネラップ」などが投資対象にしているのは、日本や海外の市場で取引されているETF(上場投信)が組み入れられた投資信託。一方、楽天証券の「楽ラップ」や大和証券の「ダイワファンドラップ」などは低コストのインデックスファンドがメインの運用になる。

 投資は「習うより慣れろ」。まずは5000円程度の“なくなってもそれほど惜しくない”少額資金で、ロボットに言われた通りの投信などを試しに買ってみる。そして、運用結果を日々チェックして、「投資したお金が今月だけで1000円も増えた」などと楽しむことが大切なのかもしれない。(経済ジャーナリスト・新藤良太、伊藤雅浩)

※アエラ増刊『AERA with Money 毎月5000円でつみたて投資!』の記事に加筆・再構成