なかでも使い勝手がいいのは、航空会社のつみたて。ANAやJALといえば、株を買うともらえる航空料金割引の株主優待も有名だが、そうした優待券とセットで利用することもできる。

 ANAもJALもインターネット経由で予約して、空港の発券カウンターなどで旅行券を支払う形になるが、早割予約割引など割引率の高い航空券も購入できる。

 クレジットカードでの支払いも可能なので、つみたてで利回りを稼ぎつつ、クレジットカードでマイレージポイントを貯める「一石二旅」も狙える。

 一方、旅行会社系のつみたての場合、利回り自体は1.75~2%と低く、利用できるのは主にその旅行会社の国内・海外向けパックツアーだけになる。ただ、こちらも頻繁に旅行する人なら、利用しない手はない。

 たとえば、JTBの「たびたびバンク」では自由に貯めながらいつでも使える「フリープラン」も用意されている。その特徴は、毎月の定額引落と随時入金の2つの方法で自由につみたて可能なこと。つみたてに満期がないため、いつでも好きなときに旅行に行ける。

 満期がないにもかかわらず年0.8%(単利・日歩計算)の利回りが毎日、日歩(ひぶ)の形でつくのも大きな魅力だ。(経済ジャーナリスト・安住拓哉、伊藤雅浩)

※アエラ増刊『AERA with Money 毎月5000円でつみたて投資!』の記事に加筆・再構成