2019年7月からは、株主名簿に記載されるまでの日数が従来の3営業日から2営業日に短縮。つまり7月以降は権利確定日から中1日挟んだ2営業日前が優待権利付き最終日に変更される予定だ。
さて、冒頭で上場3600社中、1300社以上が株主優待を実施と書いたが、どれを買えばいいのか。マネックス証券マーケットアナリストの益嶋裕さんに、比較的株価下落のリスク低く、初心者も手がけやすい優待株についてデータ抽出をお願いした。ランキング抽出の条件は以下の通り。
(1)予想PER(株価収益率)10倍以上
→株価が割安すぎず、高すぎない
(2)予想ROE(株主資本利益率)5%以上
→資金効率よく経営をしている
(3)時価総額1000億円以上、1日の平均売買代金3億円以上(直近25営業日の平均値)
→比較的、活発に売買されているので、売りたいときに売れないなどの事故が少ない
(4)配当を出している
→優待をもらいつつ、できれば定期的に配当をもらいたい人向け
※銘柄選定は2018年10月22日に実施。2018年11月13日現在の株価と1株当たり配当(予想)から計算した配当利回りの高い順にランキング。
このランキングによると、トップはJALの飛行機でおなじみ、日本航空。次にお歳暮のド定番、伊藤ハム米久ホールディングス。3位が全国に800店舗以上を展開するコメダホールディングス。「コメダ珈琲店」の絶品スイーツ「シロノアール」や焼き立てパンを使ったサンドイッチにもファンが多い。
上位15社の顔ぶれを見ると、いずれも株を買ってそのまま保有しておけば、一生楽しめそうな優待内容の企業ばかり。4位以下も、ジュースやサラダ油、ビール、菓子など、届いてウキウキすること間違いなし!(経済ジャーナリスト・安住拓哉、伊藤雅浩)
※アエラ増刊『AERA with Money 毎月5000円でつみたて投資!』の記事に加筆・再構成