個人投資家に大人気の株主優待! 株を持っているだけでモノがもらえてホクホク気分が味わえる。この記事では、優待内容が人気で、さらに配当もしっかりもらえる企業をピックアップ
個人投資家に大人気の株主優待! 株を持っているだけでモノがもらえてホクホク気分が味わえる。この記事では、優待内容が人気で、さらに配当もしっかりもらえる企業をピックアップ
益嶋裕(ますしま・ゆたか)/マネックス証券マーケットアナリスト兼インベストメント・アドバイザー。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、2008年4月に新卒第4期生としてマネックス証券に入社。マーケティング部で日本株や中国株のマーケティングを担当後、2013年7月より現職。現在は国内外の経済リポートの執筆や各種ウェブコンテンツの作成に携わりながら、オンラインセミナーにも出演中。日本証券アナリスト協会検定会員
益嶋裕(ますしま・ゆたか)/マネックス証券マーケットアナリスト兼インベストメント・アドバイザー。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、2008年4月に新卒第4期生としてマネックス証券に入社。マーケティング部で日本株や中国株のマーケティングを担当後、2013年7月より現職。現在は国内外の経済リポートの執筆や各種ウェブコンテンツの作成に携わりながら、オンラインセミナーにも出演中。日本証券アナリスト協会検定会員

 株式投資には、配当、値上がり益のほかにお得度満点なおまけがある。それが株主優待。株を買って株主になると、そのお礼に企業からさまざまな優待品などが贈られる制度だ。東京証券取引所に上場している約3600社のうち、実に約1300社が株主優待制度を設けている。

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「株主優待株」と呼ばれる、こうした銘柄を買えば、値上がり益や配当のほかに、自社製品や買い物・飲食無料または割引券、おこめ券、クオカードなど、さまざまなお礼の品をもらうことができる。アエラ増刊『AERA with Money 毎月5000円でつみたて投資!』から、いったん買えば一生モノのお宝になりそうな優待株ランキングを見ていこう。

 そもそも株主優待は、企業がタダで株主に送ってくれるモノだが、タダと聞くと「大丈夫か?」と感じる人もいるのではないか。また、株を買ったはいいが、株価が下がって損したら……という不安もあるだろう。経済ジャーナリストの岡村友哉さんに聞いた。

「企業側は、個人の株主を増やしたり、会社の認知度を高めたりする狙いで株主優待制度を実施しています。株価が下がったとたんに売り払う気まぐれな株主より、長期で安定保有してくれる個人投資家は企業にとってありがたい存在なんですよ。まさに“ウィンウィン”の関係です。

 優待株は個人投資家から根強い人気があるので、株価が少しでも下がると、割安と見た投資家が優待取得目的で、買いを入れます。そのため株価が下がりにくいのもメリットですね」

 では、そんな優待株を買って優待品をもらうにはどうすればいいのか。

「優待株の権利を獲得するには、その企業の決算月や中間決算月など『優待権利確定日』に設定された月末最後の平日時点で、株主名簿に名前が記載されていなくてはなりません。名簿に記載されるには時間がかかるため、その3営業日前までには株を買う必要があり、その日のことを『優待権利付き最終日』といいます。

 この日に株を買って翌日まで売らないで保有していれば優待権利はあなたのもの。優待権利付き最終日の翌日は『権利落ち日』といって、株を買っても、次回までは優待品がもらえません。実際の優待品が届くのは権利確定日から数カ月後です」

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2019年7月からは…