竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長
レジ近くに置かれたからあげクンロボには、初日から行列ができましたレジ近くに置かれたからあげクンロボには、初日から行列ができました
「コンビニ百里の道をゆく」は、49歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。

【写真】わずか1分で揚がる!注目のからあげクンロボ

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 12月11日から、ローソンTOC大崎店で「できたてからあげクンロボ」をお披露目しています。これは、わずか1分強で出来たてのからあげクンが食べられる機械で、早くもお客さまから「ホクホクでおいしい」とご好評を頂いています。

「からあげクンロボ」が誕生したきっかけは、あるテレビ番組でローソン関係者ではないという設定で、店舗の仕事を研修した時の体験です。その際、揚げたてのからあげクンを食べて感動。鶏肉がポーッとふくらんで、ホクホクの食感が本当においしいので、どうにか自動化して皆さんに召し上がって頂けないかとそれ以来、思案していました。

 最初の試作機が完成したので体験してみると、これがすごかった。通常は6分以上かかるフライ時間をわずか1分程度に短縮できたうえ、今の材料に何も手を加えることなく調理が完了する。製造会社の方から「仕組みは秘密にしてください」と言われるほど、最新のテクノロジーが搭載されたロボに仕上がっていたのです。完成までの皆さんのたくさんの努力に感謝しています。

 からあげクンに関するクイズが画面に出題されたり、パッケージにお肉が落ちてきたりする動きは、エンターテインメント性も十分。好評であれば、ファミリー層が多い住宅街でも展開したいと考えています。

 また、お店にとってのメリットも大きいです。調理時間が短縮されると、その時間を接客に使えるので非常に効率的です。

 わずかな時間で揚がるのであれば、お客さまのニーズに合わせて調理できるので、多量の作り置きをしなくて済みます。そのため食品ロスの軽減につながる可能性も秘めています。

 見た目はかわいらしいですが、最先端技術が詰まった「できたてからあげクンロボ」。18年12月28日までTOC大崎店に設置していますので、お越し頂ける方は、ぜひ体験してみてください。

AERA 2018年12月31日-1月7日合併号

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竹増貞信

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竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長

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