「話の展開が大胆すぎる」 半世紀前のバレエ漫画に再び光 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「話の展開が大胆すぎる」 半世紀前のバレエ漫画に再び光

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矢内裕子AERA
ピンチの主人公の前に現れたのは、バレリーナ姿の巨大な母親だった。予想を超える展開が谷作品の持ち味だ (c)谷ゆき子/『まりもの星』立東舎

ピンチの主人公の前に現れたのは、バレリーナ姿の巨大な母親だった。予想を超える展開が谷作品の持ち味だ (c)谷ゆき子/『まりもの星』立東舎

今秋、東京で66年の画業をたどる「わたなべまさこ原画展」が開催され、小西優里さん(左)と岸田志野さんも会場に駆けつけた(撮影/矢内裕子)

今秋、東京で66年の画業をたどる「わたなべまさこ原画展」が開催され、小西優里さん(左)と岸田志野さんも会場に駆けつけた(撮影/矢内裕子)

 展覧会で谷の著作権者の全面的な協力を得られたこともあり、出版社に企画を提案。

「企画が通り、調査を進めて谷さんの画業をまとめた『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』を出しました。この本が話題になって、『バレエ星』の刊行につながったんです。谷さんは画力がすさまじく高いのに、話の展開が大胆すぎて先が読めない。そのギャップも面白かった」(同)

 谷の原画はほとんど残っておらず、雑誌からスキャンし、パソコンで修復した。

「作品を集めるのも大変でしたが、かつて多くの少女を熱狂させた作品が本にまとまったのは本当に嬉しい」(岸田さん)

 図書の家はほかにも、今年89歳の現役漫画家・わたなべまさこさんの業績をまとめた『総特集 わたなべまさこ』(河出書房新社)をこの秋、手がけた。「隠れた名作少女漫画は、まだたくさんあります。これからも紹介していきたいと思っています」(卯月さん)

(ライター・矢内裕子)

AERA 2018年12月24日号


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