巨匠2人の遺伝子を継いだ監督、ホアン・シーが、台北に生きる若者を描く (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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巨匠2人の遺伝子を継いだ監督、ホアン・シーが、台北に生きる若者を描く

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三島恵美子AERA
ホアン・シー/1975年、台北市出身。ニューヨーク大学在学中にホウ・シャオシェン監督の「憂鬱な楽園」に参加。帰国後は宣伝広告業界で働き、ホウ監督の映画制作に関わる(撮影/小原雄輝)

ホアン・シー/1975年、台北市出身。ニューヨーク大学在学中にホウ・シャオシェン監督の「憂鬱な楽園」に参加。帰国後は宣伝広告業界で働き、ホウ監督の映画制作に関わる(撮影/小原雄輝)

「台北暮色」/反射する暮色の街を生きる若者たちを現在形で描く。東京・渋谷のユーロスペース他で全国順次公開中 (c)3H productions ltd.

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「台北ストーリー」/発売元:竹書房、販売元:ハピネット、価格3800円+税/DVD発売中 (c)3H productions ltd. Tous droits reserves

「台北ストーリー」/発売元:竹書房、販売元:ハピネット、価格3800円+税/DVD発売中 (c)3H productions ltd. Tous droits reserves

「この映画では、挫折はあるけど、あなたが諦めないで前に向かっていけば、希望や未来があるということを伝えたかったのです」

◎「台北暮色」
反射する暮色の街を生きる若者たちを現在形で描く。東京・渋谷のユーロスペース他で全国順次公開中。

■もう1本おすすめDVD「台北ストーリー」

「実は私の父親とホウ・シャオシェン監督は高校の同級生なんです」

 と話すホアン・シー監督。そんな環境で育った彼女にとって、撮影現場は身近な存在だったという。

「この映画のアパートのシーンで、部屋の中にマットレスと黄色い照明が置かれている現場を訪ねました。今もはっきりと印象に残っています」

「台北ストーリー」は1980年代半ば、急激な変貌を遂げる台北を舞台に男女のすれ違いを描いた作品で、主演を務めたのが若き日のホウ・シャオシェンだった。

 本作は、ロカルノ国際映画祭で審査員特別賞を受賞するなど高く評価されたものの、台湾ではたった4日で打ち切りに。日本での劇場公開は、エドワード・ヤン生誕70周年、没後10年となる2017年まで待たねばならなかった。

「『台北暮色』と『台北ストーリー』はどこか似ているといわれます。でも、そう言われるまで私は『台北ストーリー』を観たことがなかった。だから不思議な気持ちです」

◎「台北ストーリー」
発売元:竹書房
販売元:ハピネット
価格3800円+税/DVD発売中

(編集部・三島恵美子)

AERA 2018年12月10日号


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