体操服に下着の着用禁止 「ヘンな校則」本当に子どものため?

2018/12/05 11:30

「娘の学校では、靴下は『高校生らしい黒か紺』と決められています。でも友人の子が通う学校は『高校生らしい白』」

 いったい「高校生らしい」って何なんだろうか。この女性は、正直、黒でよかったと思っている。白の靴下は汚れが目立って洗うのが大変だと友人はぼやく。親にとっては、洗濯しやすいという“機能性”のほうがよほど重要なのだ。

 親たちの反発が大きかったのは、子どもの危険につながる決まりだ。小1と中1の子どもを持つ都内の女性(44)は指摘する。

「うちの子の小学校では、登校した児童が、開門まで中に入れず、校門前の道路にたまっている。年々開門時間が遅くなる傾向。学校の前はスクールゾーンとはいえ、危険だと思う」

 アンケートでは、「一斉」や「一律」を重視する校則への疑問や不満も多く集まった。親たちが憤るのは、それらが子どもの健康も害するからだ。

 ある中学校は「寒くなっても衣替えの日までは夏服のままで、上着などはいっさい着用不可」だ。「氷点下の教室でもひざ掛け使用禁止」というガマン大会のような校則もあった。

 反対に、「暑くても、指定された日が来るまで水筒を持参してはいけない」や、「学校が決めた帽子がないので、暑い日も帽子をかぶってはいけない」なども。熱中症になりかねない。

 アンケートで集まったヘンな校則や決まり。それらは「本当に子どものためか」を考えねばならない。(ライター・松田慶子)

※AERA 2018年12月10日号

1 2

あわせて読みたい

  • 「日本の校則はなぜ厳しいのか」19歳の問いに鴻上尚史が明かした高校時代の闘争
    筆者の顔写真

    鴻上尚史

    「日本の校則はなぜ厳しいのか」19歳の問いに鴻上尚史が明かした高校時代の闘争

    dot.

    11/5

    校則見直しにNPOや弁護士会など「学校外の第三者」が加わる新しい動き 生徒主体の対話へ 「人権侵害は許さない」

    校則見直しにNPOや弁護士会など「学校外の第三者」が加わる新しい動き 生徒主体の対話へ 「人権侵害は許さない」

    AERA

    10/16

  • 制服に「選択の自由」を! コロナが変えた学校生活の“先入観”

    制服に「選択の自由」を! コロナが変えた学校生活の“先入観”

    AERA

    3/14

    「無意味な校則をなくしたいのに…」闘う38歳女性教師に鴻上尚史が示した日本教育の「思考するなという訓練」
    筆者の顔写真

    鴻上尚史

    「無意味な校則をなくしたいのに…」闘う38歳女性教師に鴻上尚史が示した日本教育の「思考するなという訓練」

    dot.

    2/16

  • 下着は白、髪型はツーブロック禁止 ブラック校則変更に挑んだ高校生

    下着は白、髪型はツーブロック禁止 ブラック校則変更に挑んだ高校生

    AERA

    5/29

別の視点で考える

特集をすべて見る

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

カテゴリから探す