没頭する本は年に3冊まで 起業したい人へ伝授する「スモール・スタート」の極意 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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没頭する本は年に3冊まで 起業したい人へ伝授する「スモール・スタート」の極意

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矢内裕子AERA#読書
水代優(みずしろ・ゆう)/1978年生まれ。good mornings代表取締役。全国各地で、地域の課題解決や付加価値を高めるプロジェクトを手がけている(撮影/写真部・小原雄輝)

水代優(みずしろ・ゆう)/1978年生まれ。good mornings代表取締役。全国各地で、地域の課題解決や付加価値を高めるプロジェクトを手がけている(撮影/写真部・小原雄輝)

デジタルの未来 事業の存続をかけた変革戦略

ユルゲン・メフェルト,野中 賢治,アンドレ・アンドニアン,小川 敏子

9784532176365

amazonamazon.co.jp

 ビジネス書『スモール・スタート あえて小さく始めよう』は、「スモール・スタート」をテーマに、いくつもの「軸」を自分の中に持つ、次世代の働き方を提案する一冊だ。ビジネス、副業、キャリアプラン……「小さく」「素早く」「たくさん」動く人ほど、楽しめる時代がやってきたと、著者の水代優さんはいう。今回は水代さんに、同著に込めた思いを聞く。

*  *  *
「小さく動くから『強い』『速い』『楽しい』」と、水代優さん。華やかなタイトルが並ぶビジネス書の中で「スモール・スタート」という言葉には、心地よい違和感がある。

「ビジネス書には煽るような書き方が多いですが、いきなり大きなことを始めると、失敗したときのダメージも大きい。たとえばランニングをしていないのに、フルマラソンに出るのが無謀なように、なにか新しいことを始めたいなら、無理なく、小さなことから気軽にやったほうがいいと思うんです」

 そう語る水代さんは、会社員時代からコミュニティーづくりに携わり、現在は東京・丸の内をはじめ、都内で個別のコンセプトを持つ三つの拠点を運営している。東京ばかりでなく、日本各地で企業や行政とともにエリアプロデュースやプロダクトディレクションをおこなうことも多い。このインタビューも、そうした拠点のひとつ、水代さんがブックディレクションをした、「Hama House」でおこなった。カフェもある、ノンフィクションの専門書店だ。

「講演に呼ばれることも多いので、よく『どうすれば成功するのか』と聞かれるのですが、必勝法はないんですよ。

 あるならみんながやっているわけで(笑)。逆に、あるコミュニティーが終わる時は、メンテナンスかコミュニケーションのどちらかに原因がありますね」

 本書では、自宅でも職場でもない「サードプレイス」やコミュニティーに参加することの楽しさ・意義が、丁寧に語られる。

「客として外野スタンドから応援するのではなく、グラウンドに下りて、選手として一緒にプレーすると、世界の見え方が変わります。起業や副業を考えている人も、まずは小さくていいから動いて、自分ごととしてなにかに関わってみると、得るものがたくさんあるはずです」

 会社員でいるあいだにすべきこと、時間の優先順位のつけかた、インターネットがコスパ最悪だと考える理由、「没頭する本は年に3冊まで」という読書術──水代さんは惜しみなく披露していく。「その場で一番いい人になる」など、誰もが生活で実践できそうなことも。

「僕の経験と、そこから自分なりに学んだ『何を、どう始めるべきか、続けるための方法』について書きました。いつか、この本を読んで小さなスタートを決断した人に会えたら、一緒にたたえ合いたいな、と思っています」

(ライター・矢内裕子)


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