かくれキリシタンの島 命がけで450年も守り抜いた信仰は風前のともしび (3/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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かくれキリシタンの島 命がけで450年も守り抜いた信仰は風前のともしび

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野村昌二AERA
ガスパル様。1609年に生月島の信徒を指導した西玄可(にしげんか。洗礼名ガスパル)が殉教した場所。1992年、カトリック信徒によって巨大な十字架が建てられたという。対岸の中江ノ島を望む(撮影/編集部・野村昌ニ)

ガスパル様。1609年に生月島の信徒を指導した西玄可(にしげんか。洗礼名ガスパル)が殉教した場所。1992年、カトリック信徒によって巨大な十字架が建てられたという。対岸の中江ノ島を望む(撮影/編集部・野村昌ニ)

 川崎さんは、言う。

「先祖さまが一生懸命守ってきた御前様なんですよね。何のために、何を考えて祈りをしてきたのか。それが、いったい何なのか私もまだはっきり見えてきません。でも、何かがあるからここまで一生懸命やってきたと思うんです。私もできる範囲内で何とか続けていこうかという気持ちはしています」

 舩原さんはこう話した。

「私自身にしても地域全体にしても、信仰は非常に大事なもの。信仰心によって地域が一つになってやってきたところもあるでしょうし、今もそうです。その信仰を継続していくことが求められていると思うし、引き続きやっていかんばいかん、そう思っています」

 世界遺産登録の決定は、祈りの言葉「オラショ」とともに先祖に報告したという。祈りを捧げる後ろ姿に、信仰を守り抜く静かな力強さを感じた。(編集部・野村昌二)

AERA 2018年10月1日号より抜粋


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