テニス対決を通してジェンダーを問う「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」夫婦監督インタビュー (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)
猫特集

AERA dot.

テニス対決を通してジェンダーを問う「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」夫婦監督インタビュー

このエントリーをはてなブックマークに追加
中村千晶AERA
Valerie Faris&Jonathan Dayton/1958年・57年、ともに米・カリフォルニア州生まれ。「リトル・ミス・サンシャイン」(2006年)で長編監督デビュー。現在25歳の長女、22歳の双子の息子がいる(撮影/写真部・東川哲也)

Valerie Faris&Jonathan Dayton/1958年・57年、ともに米・カリフォルニア州生まれ。「リトル・ミス・サンシャイン」(2006年)で長編監督デビュー。現在25歳の長女、22歳の双子の息子がいる(撮影/写真部・東川哲也)

「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」/全国で公開中。アカデミー賞女優エマ・ストーンvs.演技派の怪優、スティーブ・カレルの対決に注目! (c)2018 Twentieth Century Fox

「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」/全国で公開中。アカデミー賞女優エマ・ストーンvs.演技派の怪優、スティーブ・カレルの対決に注目! (c)2018 Twentieth Century Fox

 AERAで連載中の「いま観るシネマ」では、毎週、数多く公開されている映画の中から、いま観ておくべき作品の舞台裏を監督や演者に直接インタビューして紹介。「もう1本 おすすめDVD」では、あわせて観て欲しい1本をセレクトしています。

【エマ・ストーンvs.スティーブ・カレルの対決に注目!】

*  *  *
■いま観るシネマ
 タイトルは「性差を超えた戦い」の意味。1973年、男女の賞金格差に異を唱えて全米テニス協会の試合をボイコットした女子テニスチャンピオン、ビリー・ジーン・キングと、元男子チャンピオン、ボビー・リッグスによる“テニス対決”を描いた作品だ。男女の賃金格差やLGBTなど、45年前の物語に驚くほど今日的な問題が詰まっている。夫婦監督であるヴァレリー・ファリス(59)&ジョナサン・デイトン(61)は話す。

「映画制作がスタートしたのは米大統領選の最中で、私たちは当然ヒラリーが勝つと思っていた。だからこの歴史的なストーリーを女性への“祝福”と考えていたの。でも大統領選の結果はご存じのとおり。#MeTooも起こって、結果『状況はあまり変わっていない』という警告になってしまった」(ヴァレリー)

 現在74歳のビリー・ジーン・キングは社会活動家としても知られている。81年にレズビアンであることを告白。映画は彼女の私生活における闘いも描いている。

「本人からも『その部分をしっかり描いて』と要望があったの。『セクシュアリティーで悩む若い人はまだたくさんいる。“本当の自分”を見せていいのだ、という励ましになってもらえれば』と言っていたわ。彼女はあらゆるものは平等だという意思を持って活動をし続けている。本当に素晴らしい人よ」(ヴァレリー)

 テーマは社会派だが、映画はユーモアに溢れてもいる。

「この映画はボビーを悪人とは描いていない。彼はあえて女性を怒らせるような行動を取って注目を浴びることを楽しんでいた。なによりボビーとビリー・ジーンは互いに尊敬しあっていた。当時よりセクシュアリティーの問題はオープンになったし、男女格差で進歩した面もある。ただ、期待したほどではない、ということなんだ」(ジョナサン)


トップにもどる AERA記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい