モテ男・リリー・フランキーがほれ込むミッツ率いる「星屑スキャット」の魅力 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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モテ男・リリー・フランキーがほれ込むミッツ率いる「星屑スキャット」の魅力

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角田奈穂子AERA
リリー・フランキー(中央右):1963年、福岡県生まれ。文筆家、フォトグラファー、イラストレーター、俳優など幅広く活動。エルビス・ウッドストック名義で作詞・作曲も手がける。カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した「万引き家族」に主演/星屑スキャット:ミッツ・マングローブ(左)、ギャランティーク和恵(左から2人目)、メイリー・ムー(右)による音楽ユニット。2005年結成。ポップな楽曲とハーモニーで高い評価を集める(撮影/篠塚ようこ)

リリー・フランキー(中央右):1963年、福岡県生まれ。文筆家、フォトグラファー、イラストレーター、俳優など幅広く活動。エルビス・ウッドストック名義で作詞・作曲も手がける。カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した「万引き家族」に主演/星屑スキャット:ミッツ・マングローブ(左)、ギャランティーク和恵(左から2人目)、メイリー・ムー(右)による音楽ユニット。2005年結成。ポップな楽曲とハーモニーで高い評価を集める(撮影/篠塚ようこ)

2枚組のファーストアルバム「化粧室」。「新宿シャンソン」ジャケットの歌詞はリリーさんの手書きを印刷。縦書きなのもこだわりだ(撮影/篠塚ようこ)

2枚組のファーストアルバム「化粧室」。「新宿シャンソン」ジャケットの歌詞はリリーさんの手書きを印刷。縦書きなのもこだわりだ(撮影/篠塚ようこ)

 きっかけは歌番組だった。歌声を聞いてリリー・フランキーがほれ込むグループがいる。歌詞を書き、作曲家を頼み、ライブ伝説の曲はついにCDになった。多方面からラブコールを受ける男が愛を注ぐ、星屑スキャットの魅力とは。

*  *  *
ミッツ・マングローブ(以下ミッツ):リリーさんとの出会いは、6、7年前のテレビ番組ですよね。リリーさんが司会で私がゲストでした。歌のコーナーに星屑スキャットとして出演したんです。

リリー・フランキー(以下、リリー):歌を聞いて「すごいな、この人たち」と驚いて、すぐに曲を持って新宿ゴールデン街まで行ったんだよね。「コレ、歌ってもらえませんか?」って。3曲くらい用意したうちの1曲が、今回のアルバム「化粧室」のディスク2になった「新宿シャンソン」。

ミッツ:星屑スキャットはずっとカバーもオリジナルもアップテンポなものが多かったし、シャンソンは新鮮でした。

メイリー・ムー(以下、メイリー):私たち、シャンソンはあえて避けていたんですよね。先輩のお姉さんたちのジャンルだと思っていたし。

ミッツ:シャンソンを歌うには、よほどの覚悟がないと。

リリー:俺は3人が歌うなら、シャンソンは外せないと思ったんだよ。ミッツによく言われるんだけど、「新宿シャンソン」は、新宿2丁目に対するファンタジーが過剰らしい。でも、そういうトゥーマッチな曲は自分たちだけだったら、一生やらないじゃないですか。逆に俺みたいにファンタジーを抱いている人がいちばん無邪気に作っちゃう。

ミッツ:そうね。フィクションなんだけど、歌っていて身につまされる部分もあるし、そんなにきれいにいかないよね、っていうところもあって。すごいリアルなフィクションが描かれてると思う。

メイリー:「新宿シャンソン」は最初から自由に歌えているという感覚がありました。でも、伸び伸び歌っているつもりなのに、自分の感情や人生を乗せて歌っている感覚もあって。今回の録音で3人だからうまく歌えているというのをあらためて感じましたね。

ミッツ:絶妙なバランスが出るのよね。業とか性とか、歌手として課せられているお勤めみたいなものも出てしまう。その「お勤め感」がないと、エンターテインメントって独りよがりになってしまうから、とても大切ですよね。

ギャランティーク和恵(以下、和恵):星屑スキャットの他の曲は、もっとライトで硬質なボーカルで歌っているんですけど、「新宿シャンソン」をいただいたとき、湿度の高い感じで歌わなきゃ、って感じましたね。私はしっとりした曲も好きなので、「新宿シャンソン」はその気持ちを存分に引き出してくれました。


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