12歳にしてこの色気 歌舞伎役者・八代目市川染五郎の“ライバル”は… 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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12歳にしてこの色気 歌舞伎役者・八代目市川染五郎の“ライバル”は…

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市岡ひかりAERA

 八代目市川染五郎さんがAERAの表紙に登場。中学2年生の少年の、歌舞伎に懸ける思いを聞いた。

 何の比喩でもない。人が光を発しているのを初めて見た。切れ長の目にまぶたを伏せると際立つ長いまつげ、すっと伸びた鼻筋。撮影に同席した女性デスクが「ぜひうちの娘の婿に!」と大興奮してしまうほど、まばゆい美少年がそこにいた。

 撮影日時点ではまだ12歳だというのに、この色気だ。昨年、雑誌の表紙を飾ったことを機に「あの美少年は誰だ」とたちまち話題に。今年1月、八代目市川染五郎を襲名後はさらにメディアも殺到した。本人は「取材は、だいぶ慣れてきました」とは言うものの、まだ少し恥ずかしそう。一言一言考えながら懸命に言葉を探す。

 6月公開のシネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖」(弥次喜多)では、市川中車の長男で、同じく次世代のホープである市川團子との息の合った演技を見せる。2人は同じ中学に通い、プライベートでも仲がいい。

「團子さんと『将来、一緒に弥喜多をやりましょう』と話をしています。時には友達、時にはライバルって感じ」

 現在中学2年生。学業との両立は「大変です」と苦笑する。勉強は舞台に生かせる?と聞くと「うーーーん」としばらく考えてから、

「歴史は好きなので、将来新作を手掛けるためのネタ集めには役に立っているかも。時代小説を読んだりして『歌舞伎にできるんじゃないか』と考えています。祖父と父が江戸川乱歩の『人間豹』を歌舞伎にしたんですが、自分も新しいことをやってみたい」「お芝居のことを考えるのが、息抜きであり、仕事であり、一番好きなこと」とすべてを歌舞伎に注ぎ込む。そのまっすぐさと純粋さゆえの危うさが、ぴんと張 った糸のように均衡を保つ。だからこそ、この少年から目が離せなくなるのだろう。 (編集部・市岡ひかり)

AERA 2018年6月11日号


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