財務省文書改ざんの背景に“スーパーエリート官僚”と“それ以外”の分断

安倍政権

2018/06/05 11:30

安倍政権の閣僚らの主な「ウソ」発言(AERA 2018年6月11日号より)
安倍政権の閣僚らの主な「ウソ」発言(AERA 2018年6月11日号より)
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安倍政権の閣僚らの主な「ウソ」発言(AERA 2018年6月11日号より)
安倍政権の閣僚らの主な「ウソ」発言(AERA 2018年6月11日号より)

 そこに大義はあるのか。今日ほど政まつりごとに携わる人々の言葉がウソだらけになった時代はあっただろうか。「間違っていない」「証拠を出せ」「記憶にない」――。忖度と欺瞞が跋扈する、こんな日本に誰がした。

【図の続きはこちら】

*  *  *
「首相の私が言うのだから、私は正しい」

 安倍晋三首相は、国会でこう繰り返してきた。たとえば、2015年5月20日の党首討論。安全保障法制について、民主党の岡田克也代表(当時)から「納得できない。間違ってる」と追及されると「法律の説明はまったく正しいと思いますよ」と述べ、最後にこう付け加えた。

「私は総理大臣なんですから」

 安倍首相の“自己評価”とは裏腹に、この言葉を信じる国民はほとんどいないだろう。

 加計学園問題では、第2次安倍内閣発足以降、安倍首相は加計孝太郎理事長との面会が計19回あったと認めている。だが、「獣医学部新設の話をしたことはない」「(国家戦略特区の事業主体と認定された)17年1月20日に知った」と強弁。愛媛県が国会に提出した文書に、15年2月25日に安倍首相が加計氏と面会し、「新しい獣医大学の考えはいいね」と発言したとする記録が残っていることにも、「ご指摘の日に加計理事長と会ったことはない」の一点張りで、面会を否定する文書などは示さない。

安倍首相や側近たちの答弁で共通しているのは、ある疑惑を「ない」と断言した後に、公文書などの物証が出ても「記憶にない」と再び否定し、記録を軽んじようとする態度だ。経済産業省の柳瀬唯夫審議官は、昨年7月に「(加計学園関係者らと)会った記憶はない」と明言していたが、実際は面会していたことが愛媛県の文書から発覚。今年5月に行われた参考人招致では、加計学園関係者とは3回面会したことを認めたが、過去の自身の答弁については「(加計学園ではなく)今治市職員と会ったかを聞かれ、記憶にないと答えた」「(県と市の職員は)いたかもしれない」と苦しい言い訳に終始した。森友学園問題では、財務省の佐川宣寿・前理財局長が「(森友学園との)交渉記録は廃棄している」と繰り返し断言。だが財務省は佐川氏の答弁に合わせて決裁後の公文書を書き換えていたばかりか、交渉記録を意図的に廃棄していたことも明らかになった。

今年3月に証人喚問された佐川氏は、野党議員から「当時(佐川氏が)『交渉履歴を確認したが、破棄した』と答弁したのは虚偽だったのか」と質問され、「確認と言ったのは文書管理規則を確認したという意味」と屁理屈のような回答をして批判を浴びた。

 なお、5月28日の参院予算委員会では、虚偽答弁を行った回数について、佐川氏が衆参両院で計43回、麻生太郎財務相は計11回あったことも判明している。

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