投資スクールで“買い欲”増して損益も 安易な「学び直し」失敗談 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

投資スクールで“買い欲”増して損益も 安易な「学び直し」失敗談

このエントリーをはてなブックマークに追加
AERA
キラキラした転身はなかなか難しい(※写真はイメージ)

キラキラした転身はなかなか難しい(※写真はイメージ)

 投資スクールに資格取得、語学学校──。学び直そうと意気込んでみたものの、途中で投げ出してしまう人は多い。キラキラした転身はなかなか難しい。

*  *  *
「周りが『ビットコインで稼いだ』などと騒ぎ出してから、焦ってしまったんです。出版社に勤めているのに、金融に関する知識が何もない。それで、基礎から身につけようと思い立ったのが運の尽きでした」

 こう話すのは38歳の女性会社員Aさん。昨年、Aさんは投資スクールの門を叩いた。全12回の講座で24万円。独身でパートナーもいないAさんのプライベートは質素なものだった。24万円は大きな投資だ。それでも、将来を見据えて“学び直そう”と考えたという。

「高いなぁと思いましたけど、『お金を増やす方法を学ぶんだから、高くて当たり前』という口コミの評価に納得してしまったんです」

 そのスクールで学んだことは、株式投資の基礎。チャートをチェックして、直近に付けた安値から線を引く。右肩上がりのチャートだったら、その安値付近で押し目買いを入れて値上がりを待つ。ただ、一度投資に目覚めたAさんは、それだけで満足できなくなった。

「常にスマホでチャートをチェックするようになったら、買いたくてしょうがなくなっちゃったんです。それで、学んでもいないのにデイトレなんかを始めてしまって、仕事が手につかなくなった。早く稼ぎたいという気持ちが強くなって、月1万円で優良銘柄の情報を配信してくれるサービスにも登録しました。さらに調子に乗って、仮想通貨にも手を出してしまって」

 たびたび話題になったとおり、ビットコインの価格は今年1月に入って急落。結果、Aさんはかろうじて株式投資では利益を出していたにもかかわらず、仮想通貨の含み損でマイナスに。24万円の授業料を回収する日は遠のくばかりだという。

 このような学び直しの失敗例は投資スクールに限った話ではない。金融機関に勤めながら、中小企業診断士の資格を取ろうと資格スクールに通ったBさん(男性・44歳)が話す。

「きっかけは東日本大震災でした。いつ会社がなくなるかもわからない。国家資格を取ってフリーでも活躍できるスキルを身につければ、何かしら食べていけるのではないかと考えたんです。しかし、通いだしてしばらくして現実を知りました」


トップにもどる AERA記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい