桐生祥秀の新たな挑戦 狙うは200メートルでも「日本記録」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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桐生祥秀の新たな挑戦 狙うは200メートルでも「日本記録」

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遠田寛生AERA

 2017年9月9日、日本学生対校選手権の男子100メートル決勝で9秒98を記録。大学生として最後の大会で、日本陸上界の悲願だった10秒の壁を突破した桐生祥秀さんがAERAの表紙に登場。次の目標を明かしてくれた。

*  *  *
 男子100メートルの日本記録保持者として迎えた今オフ。表彰式なども多く、スーツを着る日は増えた。撮影前は、

「慣れないので恥ずかしい」

 と照れたが、いざ始まれば、きりりとした表情。堂々としたものだ。

 この日のファッションのポイントは「オレンジ」。記録達成のお祝いにと贈られたブランド時計のベルトに合わせて、同色のネクタイを選んだ。

 栄光も挫折も味わった大学4年間が、間もなく終わる。2017年9月、日本人で初めて10秒の壁を突破し、日本中に衝撃と感動を与えた。

「9秒台を最初に出した日本人というのは生涯、ずっと記録に残る。1番目に出したかったので、よかった」

 高校3年だった13年4月に10秒01を出してから、常に記録と向き合ってきただけに、喜びもひとしおだ。ただし、余韻はもうない。達成時の映像も、

「取材のときだけ。普段は見ない」

 気持ちは次へと向かっている。4月からは日本生命に所属し、200メートルでも日本記録を目指すという。しかも、日本人初の「19秒台」でだ。自己記録は20秒41だが、

「僕の理想は100メートル×2です。思い切って19秒台を狙える選手になりたい」

 結果が出れば、五輪などの国際大会で挑戦したい考えも秘めている。

 新たな戦いに向けて、今は学生最後のオフを満喫中だ。一人暮らしを始め、車の免許を取得し、高校時代から仲の良い友人たちと1泊2日の温泉旅行にも出かけた。最近の楽しみは、「コーヒー豆選び」だ。エスプレッソマシン購入に向けて、自分好みの豆を探しているという。

「僕はフルーティーなコーヒーは無理。香りというより、味が結構濃いのが好きでいろいろと試しています」

 心の充電は順調なようだ。

(朝日新聞スポーツ部 遠田寛生)

AERA 2018年1月22日号


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