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“ダメ人間”ぶりにキュンキュンする! パンダ絵師が分析するパンダの魅力

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石田かおるAERA

パンダ絵師 あごぱんさん(38)/1979年、鹿児島県生まれ。2006年、パンダ絵師に。鹿児島県・霧島アートの森で個展を開催中(18年1月14日まで)(写真:本人提供)

パンダ絵師 あごぱんさん(38)/1979年、鹿児島県生まれ。2006年、パンダ絵師に。鹿児島県・霧島アートの森で個展を開催中(18年1月14日まで)(写真:本人提供)

アマンドの「あごぱんCafe」では、老若男女のパンダで店をラッピング(写真:本人提供)

アマンドの「あごぱんCafe」では、老若男女のパンダで店をラッピング(写真:本人提供)

大作「時代は回る。」のなかに描かれた「本能寺の変」(写真:本人提供)

大作「時代は回る。」のなかに描かれた「本能寺の変」(写真:本人提供)

 パンダ好きと話していると、よく出てくるのが「パンダ着ぐるみ疑惑」だ。あまりにもツボにはまる表情や抜けたふるまいを目にしたとき、「あのなかには人間が入っているのではないか」。そう感じる人は少なくないようだ。ブログ「毎日パンダ」を運営するウェブデザイナーの高氏(たかうじ)貴博さんはそのひとり。パンダ絵師のあごぱんさん(38)も言う。

【写真】アマンドの「あごぱんCafe」では、パンダで店をラッピング

「大きな子どもが入っているとしか思えない」

 あごぱんさんは、パンダのキャラクターを通してあらゆるものを描く“パンダ絵師”。筒井康隆さんの文庫本に表紙画を提供、16年には東京・六本木のアマンドの70周年コラボ企画で「あごぱんCafe」を展開し話題を呼んだ。パンダ絵師となった理由を次のように語る。

「僕はよく酒を飲むのですが、酔っ払いのおっさんが駅で寝つぶれていたらふつうは敬遠されますよね。ところがこれがもしパンダだったら、『かわいい』とか『大丈夫ですか』って声をかけられると思うんです。パンダだと何をしても許される。免罪符のような存在に、ユニークさを感じました」

 本能寺の変を描いた作品では、パンダが刀で斬りつけようとしている。人間だとおどろおどろしくなるが、パンダだとコミカルに映る。

「表面的なかわいさにだまされてはいけない、というメッセージをこめています。葛飾北斎の北斎漫画が好きなのですが、かわいさとのギャップの間に生まれる諧謔(かいぎゃく)を描きたいんです」

 あごぱんさんの描くパンダは現代から過去、歴史の舞台、おとぎ話の世界まで、時空を超え自在に躍動する。多くの人がパンダに魅了される理由について、あごぱんさんはこう分析する。

「パンダは食べているか、寝ているか、遊んでいるか。究極の“食う・寝る・遊ぶ”。人間の大人だとダメ人間ですよね? それを泰然と体現している姿に多くの人は憧れを抱くのではないでしょうか。羨ましいですよね」

(編集部・石田かおる)

AERA 2018年1月1-8日合併号


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