ルーク役マーク・ハミルは日本にも2年半 9度の引っ越しで得た“資質”とは 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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ルーク役マーク・ハミルは日本にも2年半 9度の引っ越しで得た“資質”とは

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 ブレークのきっかけとなったルーク役に再び挑み、スポットライトを浴びているマーク・ハミル。どんな環境にも柔軟に対応できる術は、彼の生い立ちに起因しているようだ。

 撮影場所となったホテルのスイートルームに彼が入ってくると、示し合わせたわけでもないのにスタッフから拍手が起こる。「会いたかった!」ということなのだろう。笑顔で「ありがとう」と答える彼の姿は自然体。カメラの前でも「ポーズと表情、もう出し尽くしちゃったから指示してくれるかい?」と、どこまでも気さくだ。

 実は日本とはゆかりが深い。海軍軍人だった父の転属で、高校のときに2年半、横須賀に住んだ。日本と言えば、ゴジラなど怪獣映画のイメージしかなかったし、本当は父の転属先のもう一つの候補だったドイツ行きを望んでいた。だが、週末にバスや電車を乗り継いで東京をはじめさまざまな場所を訪ね歩き、日本が大好きになった。伝統や人々の礼儀正しさにカルチャーショックを受けた。

「道端に止まったオープンカーにカラーテレビが無造作に置かれていて『あり得ない! ニューヨークなら2分で盗まれる』って思ったよ」

 アメリカ国内も含めると12年で9度の引っ越し。周囲になじもうと、新しい土地ではいつも必死に努力した。そのせいで、どんな環境や人にも合わせられる「カメレオン的なクオリティー」が形成されたという。

 住み慣れた砂漠の惑星から予期せぬ世界に突如足を踏み入れ、多くの経験を通じてジェダイへと成長していくルークと、その生い立ちがダブって見える。

「ジョージ・ルーカスがすごかったのは、ルークをどこにでもいる普通の少年に描いたこと。クレイジーでファンタスティックな冒険をくぐり抜けるのは平凡なキャラでなければいけなかった。すべてはここから始まったんだよ」

 透き通るような青い目でこちらを真っすぐ見つめながら言われると「うん、絶対そうだ!」という気になってくる。この説得力は、フォースとカメレオン資質の賜物に違いない。(ライター・山本航)

AERA 2017年12月25日号


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