葉加瀬:取材がまたすごかった。クルーが4カ月くらいそばにいたんですよ。セリーヌ・ディオンの仕事をしているところから、ラジオの収録、自宅でくつろいでいるところまで、ずっとカメラを回してる。移動中も横にいる。30分の番組でしょ? この人たちおかしいと思ったよ。

福岡:2度目に出ていただいたのは、その12年後でした。

葉加瀬:その時のディレクターに、以前に出た番組のVTRを観てみろと言われたの。

福岡:どうでした?

葉加瀬:すごい生意気でビックリした。とんがってたんだね。

福岡:98年の出演をきっかけに、オープニング曲を作ってもらうことになったと聞いています。

葉加瀬:締め切りが1週間後。あまりに急で、もともとあった曲のAメロと別の曲のBメロを合わせたんだ。「情熱の大陸か。じゃあ南米だな」ってことでラテンアメリカを縦断するイメージでテンポを合わせ、30秒キッチリで納品。できあがってから「タイトルどうします?」って聞かれて「うーん、『情熱大陸』でいいんじゃないの」ってくらいだったので、自分で作った曲だという意識もないんですよ。

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