ジェーン・スー「そもそも私たちは頑張っている。そして疲れている」 (2/5) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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ジェーン・スー「そもそも私たちは頑張っている。そして疲れている」

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ジェーン・スー/1973年、東京生まれ東京育ち。作詞家、ラジオパーソナリティー、コラムニストとして活躍中 (c)朝日新聞社

ジェーン・スー/1973年、東京生まれ東京育ち。作詞家、ラジオパーソナリティー、コラムニストとして活躍中 (c)朝日新聞社

2017年11月28日開催「ワーキングウーマンのための

2017年11月28日開催「ワーキングウーマンのための"新ライフマネジメント論"」イベントには200人超が集まった

 今の仕事に関しては、正直に言えば昔からやろうと考えていたことじゃないんです。じゃあどうしてこうなったのかというと、信用できる人が「やってみなよ」と言ってくれたものをやってみたんです。全部飲み込んだんです。信用できない人が「やってみなよ」と言う時はたいてい敗戦処理ですから、みなさん手を出さないように!

 信用できる人が「やってみなよ」と言う。それを、できるとは思わなくてもやってみたら、意外とできたんですよ。で、『将来の問題』で「やりたいことが分からない」っていう質問があったじゃないですか。やりたいことよりも得意なことをやってみたらいいと思うんですよ。

 人生は長いので、チャレンジはいつでもできると思います。人生は長いというか、死ねなくなっちゃったんで。なんどもチャレンジをやらなきゃいけないんですけれども。ただ、得意なことは見つけておいたほうがいいと思うんですよ。得意なことは自分じゃ分からなくて、周りの人が教えてくれるんですね。得意なことをはっきりさせておく。それこそ自分の単価を上げることに直結しますから。リソースは有限なので、得意なことを明確にしてやっていくほうが楽しいと私は思っています。

●そもそも私たちは頑張っているそして疲れている

 みんな頑張ってるし私たちはえらいと思うんですよ。ちなみに私は毎日へとへとです。少し休んで原稿をやることもあれば、やらずに寝てしまうこともあります。みなさんの質問を見たら、「自分はもっとできるはずなのに」というのがたくさんありました。ですけど、そんなことないよ。十分頑張ってると思うんです。「活き活きとしなきゃいけない」という錯覚をまず捨てましょうよ。

 私は何もしない休日についてよくコラムに書くんですけど、寝る時はずっと寝てる。独身であることが功を奏しているのかもしれませんが、夕方くらいまで平気でパジャマでいます。月に1、2回ほどは2度寝できる環境に自分をおくというのは大事だと思います。

 みなさん、F―1レーサーのピットインみたいな生活してないですか? 時短とライフハックばかりに気を取られちゃいますよね。ライフハックを楽しむ分にはいいと思うんですが、やり過ぎても遊びがなくなるだけだとも思う。それはやりたかったことでしょうか。効率最優先だと困った時に誰も助けてくれないし、なにごとにも適度なバランスが存在すると思います。一生懸命やってこなしているんだから、これ以上は無理だよ。そこをあんまり詰めないほうがいいんじゃないかと思います。


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