積立金額が一定額を超えると、日経平均株価やアメリカ株指数のひとつであるS&P500など、投資できる対象が増える特典も用意しているという。

 このサービスの特徴は、クレジットカードで買い物するだけで、何もしなくても自動で投資がなされることだ。また、投資対象が投資信託ではなく自動売買システムであるため
、上昇すれば売却して利益を確定したり、下落したら買い直したりといった投資行動を判断し実行までしてくれる。

 一方、クレディセゾンが提供するのは、投資そのものではなく「疑似体験」ができるサービスだ。同社のセゾンカード利用で獲得できる「永久不滅ポイント」を運用に回すと、ポイントが投資信託の運用成績に連動して増減する。

 連動する投資信託は、同社が出資するマネックス・セゾン・バンガード投資顧問が運用する2本から選択できる。この仕組み自体は投資ではないので換金はできず、利用する際は再びポイントに戻して、景品交換などに利用することになる。

 興味深いのは「運用」で増えたポイントは換金できないため、どれだけ増えても「運用益」は原則課税の対象にはならないことだ。運用に成功すれば、ちょっとした「ポイント長者」も夢ではないかもしれない。

 価格が変動するリスク資産投資では、自分自身が資産の増減にどれぐらい耐えられるかという「リスク許容度」を把握することが重要になる。まずはポイント投資で、資産の変動を体験してみるといいかも。(ライター・森田悦子)

AERA 2017年10月9日号