ロスで流行の兆し?コオロギチップスを食べてみた (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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ロスで流行の兆し?コオロギチップスを食べてみた

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三橋ゆか里AERA

米ドラマ「インセキュア」では登場人物がこのチップスを食べる場面も(写真:チャープス社提供)

米ドラマ「インセキュア」では登場人物がこのチップスを食べる場面も(写真:チャープス社提供)

●ヒントはサソリの姿揚げ

 カナダのコオロギ養殖農場エントモファームは、電通ベンチャーズが出資する米健康食品開発会社エクソ社を含む、75社以上にクリケットフラワーを卸売りしている。今年9月からは、日本でも卸売りと一般販売(オンライン)ともに開始予定だ。個人で買えば、クッキーやマフィンを作ったり、スムージーに入れたりできる。

 チャープス社のクリケットチップスを食べてみた。パリッと食感が良く、味も見た目も普通のチップスと変わらない。シンプルなシーソルト味が特に気に入った。開発したのは、当時ハーバード大学に在学していたローズ・ワンさん(25)。中国で初めて食べたサソリの姿揚げがおいしかったことにヒントを得たという。帰国後、ペットショップでコオロギを仕入れ、大学の寮で後の共同創業者とともにレシピを開発。14年5月にはクラウドファンディングで目標の倍額の7万ドル(約770万円)を調達した。

 ここロサンゼルスではスーパーなどでクリケットフラワーを使った食品を見かけるようになった。サンタモニカのオーガニックスーパーではビッティ・フーズ社のコオロギを使ったスナック菓子が売られていた。ベニスビーチの高級スーパーでは、エクソ社のコオロギ・エナジーバーを発見した。パッケージにコオロギのイラストがあり一際目立っていた。ミシュラン三つ星レストランの元シェフがレシピ開発を手がけているという。世界的人気作家のティム・フェリス氏をブランド大使に任命するなどして、クリケットフラワーについての消費者の知識向上に取り組んでいる。

 エントモファームのクリケットフラワーは、すでにアメリカやカナダのいくつものスーパーで取り扱われている。エントモファームのジャロッド・ゴールディン社長(47)は強気だ。

「アメリカでは考えられなかった、生の魚を食べるお寿司は20年かけて普及しました。SNSがある現代の社会では、そのスピードは加速するはず。日本では先行してオンライン、またスーパーでも今後1年以内の販売を目指しています」

(ライター・三橋ゆか里/ロサンゼルス在住)

AERA 2017年9月18日号


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