新垣:1st、2ndシーズンもそうだったけど、私たち5人の関係って、ドラマの中の役柄の関係性とすごく近いものがあると思うんです。ライバルであり、仲間であり、戦友であって、それぞれの年齢と役柄が絶妙にリンクしていますよね。7年前は、若手の役者として撮影現場でジタバタしているリアルな姿と、研修医という役柄が合っていたけれど、今回は後輩に指導する立場だから、作業に慣れて周りを見渡せる余裕を出していかないといけない。何年も経験を積んできた自信がにじみ出るような演技ができたら、と思っています。

山下:この7年の間に自分自身も後輩と一緒に仕事をする場面が増えたし、自然と、自分のことだけじゃなくて彼らのために何かしたいと思えるようになった。もちろん僕自身、まだまだ未熟な部分はあるけれど、この間に少しは成長できたと思うから、いままで積み重ねてきた人生を「コード・ブルー」の「藍沢」という役柄に込めていけたらと思っています。

浅利:そうだね。今回は藍沢先生と後輩医師の絡みとかが面白いんじゃないかと思います。「天真爛漫(らんまん)すぎる後輩に振り回される武骨な藍沢」という図ですよね(笑)。

比嘉:私たちの年代って、役者としても役柄としても、大先輩と若手の後輩たちの間に挟まれているのかもね。1stシーズンの頃の柳葉敏郎さんや勝村政信さんの気遣いが、いまになって身に染みることが多いです。お二人が私たちにしてくださったように、私たちも背中で後輩にいろいろなお手本を見せないと! 今回は私が、現場の空気を和らげるムードメーカー役をやろうと思ってます(笑)。

全員:えっ(笑)。

浅利:いや、始まったときからずっとそうだから!

戸田:ホント、初めからあなたがムードメーカーです!

比嘉:不思議と私の周りで面白いことが起きることが多くて。私も大人になって、みんなを笑わせる腕を磨いたから、いまならちゃんと、ムードメーカーになれます! こういう生死を扱う作品には、メリハリも必要だと思うので。

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