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ネット配信は映画じゃない? カンヌ映画祭宣言の波紋

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中村千晶AERA

映画の未来はどうなる?(※写真はイメージ)

映画の未来はどうなる?(※写真はイメージ)

 動画配信サービス会社Netflix(ネットフリックス)がオリジナル映画を続々製作している。一方カンヌからは締め出し声明も。映画の未来はどうなる?

「Netflixは救世主。彼らがいなければこの映画は作られなかったか、6分の1の予算になっていただろうね」

 自ら製作・主演を務めたNetflixオリジナル映画「ウォー・マシーン:戦争は話術だ!」の記者会見で俳優ブラッド・ピットは笑顔で語った。Netflixはネット上で映像コンテンツを楽しむサービス。日本では月額650円(税別)から登録でき、190カ国に1億人の会員がいる。

●ブラピも大絶賛

 Netflixがいま力を入れているのが映画製作だ。ブラッド・ピットは会見で続けた。

「いま、チャレンジングな題材を映画スタジオで撮らせてもらうのは難しい。Netflixはリスクを恐れず、いいストーリーと若い監督にチャンスを与えてくれるんだ」

 Netflixは今年の第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にポン・ジュノ監督「オクジャ/Okja」とノア・バームバック監督「マイヤーウィッツ・ストーリーズ」を送り出した。なぜビッグネームに次々と映画を撮らせることができるのか。同社の広報・中島啓子さんは話す。「Netflixは会員からの視聴料で成り立つシンプルなビジネスモデル。広告を取らないので自由度が高く、作り手に喜ばれる」

 会員に長時間視聴してもらうことが第一で、あらゆるジャンルのコンテンツが求められる。

「アメリカでは全世帯の3分の1が会員で、たとえその映画のファンが100人に1人でもかなりの数になる。そこから逆算で製作費を割り出すので、ハリウッドと比べても上のランクの金額を提示できるんです」

 作り手からの売り込みが殺到し、年間400本のオリジナル作品を予定しているそうだ。Netflixユーザーで映画に詳しいコラムニストの山崎まどかさんも話す。


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