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眞子さまご婚約報道のタイミングに見る皇室側の思惑とは?

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by 熊澤志保

婚約について報じられた眞子さま(左)と小室圭さん。ともに国際基督教大学(ICU)の卒業生だ(写真:(左)写真部・松永卓也/ (c)朝日新聞社)

婚約について報じられた眞子さま(左)と小室圭さん。ともに国際基督教大学(ICU)の卒業生だ(写真:(左)写真部・松永卓也/ (c)朝日新聞社)

 内親王・眞子さまと小室圭さんが婚約されることが発表された。国民が祝福ムードに沸く一方で、女性皇族が結婚後も皇室に残る「女性宮家」創設の議論が再燃している。

 5月16日夜、秋篠宮家の長女、眞子さま(25)と、一橋大学大学院生で法律事務所に勤務する小室圭さん(25)が婚約されることがNHKによって報じられた。

 成人皇族の婚約は慶事だ。それを認めたうえで、放送大学の原武史教授は発表のタイミングに首を傾げる。同週内にも天皇の退位を認める特例法案が閣議決定される見通しだったからだ。

「NHK記者の『今月は小室さんに張り付いていた』という旨の発言からも、前から準備していたと考えられます。発表のタイミングも偶然ではなく、意図があるのでは。女性宮家問題を先送りしようとすることへの、皇族側からの強烈なしっぺ返しのようにも見て取れるのです」(原教授)

●皇統減少へ一石投じた

 現行の皇室典範では、女性皇族は一般男性と結婚すれば皇籍を離脱する。現在、30代以下の女性皇族は7人で、男性は親王である悠仁さまひとりだ。

 女性皇族が結婚後も皇室に残ることを認めるのが女性宮家だ。かねて、女性宮家や女系天皇問題は議論されてきたが、その都度立ち消えている。2005年11月には小泉内閣が、女性天皇とその子である女系天皇にも皇位継承を認める報告書をまとめたが、翌年9月に悠仁さまが誕生、皇室典範改正は見送られた。

 12年10月には野田内閣が、女性皇族が結婚後も皇室に残る女性宮家の創設を軸にする論点整理をまとめたが、2カ月後の政権交代で立ち消えになった。

 天皇の退位を巡る議論を続けてきた有識者会議も、今年4月の最終報告で減少する皇族数の問題へ速やかな対策を求めた。だが、特例法案には女性宮家問題は盛り込まれなかった。

「皇統が減少していく現実を、突きつけようとしているようにも見えるのです」(原教授)

●個人の尊厳なおざり?

 静岡福祉大学の小田部雄次教授の視点は少し異なる。

「特例法が概ね整った段階で、退位前であること。お二人が婚約を発表するにあたって、後にも先にも、このタイミングしかなかったのだと思います」


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