農業のしやすさも大切な問題だ(※イメージ写真)
農業のしやすさも大切な問題だ(※イメージ写真)

 いい言葉を聞いたことがない。「少子高齢化」「福祉の縮小」「年金消滅」……。私たちの老後は本当に真っ暗なのか。このまま、ひたすら下流老人化を恐れる人生でいいのか。どこかに突破口はあるはずだ。「年を取るのは怖いですか?」――AERA5月15日号は老後の不安に向き合う現場を総力取材。

 移住のハードルを高くするのは、地方=不便という先入観だ。だが、今移住先として主流になりつつあるのは「ほどよく田舎、ほどよく便利」という町。今回はアエラ独自の調査で、そんな町を探してみた。

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 今回、アエラでは都会で長く暮らしていても、違和感なく移住できて、セカンドライフを送れそうな町を独自調査によりピックアップした。高齢者の移住がテーマの場合は医療、福祉制度に注目しがちだが、今回はQOL(クオリティー・オブ・ライフ)を考え、「高齢者の労働のしやすさ(働く)」「スポーツやアウトドアレジャーのしやすさ(アクティブ)」「農業のしやすさ(農業)」「文化的な暮らしのしやすさ(趣味)」という4分野についてもアンケート結果などをもとに分析した。

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福井洋平

福井洋平

2001年朝日新聞社に入社。週刊朝日、青森総局、AERA、AERAムック教育、ジュニア編集部などを経て2023年「あさがくナビ」編集長に就任。「就活ニュースペーパー」で就活生の役に立つ情報を発信中。

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