ぐっちー「地方創世の現場に蠢くコンサルとおっさんたち」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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ぐっちー「地方創世の現場に蠢くコンサルとおっさんたち」

連載「ここだけの話」

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ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中。

ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中。

 米西海岸はご存じの通り、元々はぐれ者が集まった土地。東部のエスタブリッシュメントの既成概念や既得権者が嫌で、身一つで西部にやってきた。主にカリフォルニアに集まったわけですが、それでも飽き足らない……といういわば「超はぐれ者」がさらに北を目指してできた街がシアトルやポートランドです。

 これらの街に共通するのは、住民が集まって侃々諤々とやりながら「俺たちが住みたい街」を追求し、自らも投資をしてリスクを取り、街づくりにも参画する点。そんな人たちがいるからこそ成り立つ構造です。この背景をなくして街だけをまねするとは、意味不明なプロジェクトです。

 地方再生絡みで日本全国を講演で歩きますが、ほぼ共通して見えるのは、一等地を占拠する商店街のおっさんたちがおり、何もやらないので町の衰退が加速しているという悲しい現実です。

 彼らは高度成長のお陰で借金はなく、国からは地方創生と称する補助金がゴチャマンとぶちまかれ、食うにも全く困らない。自分たちの子どもは東京で進学、就職して地元に帰る気もない。住まいは町のど真ん中でも町に対するコミットメントなぞ皆無で、地元を良くしようなどこれっぽっちも思ってないのが、シャッター商店街の現実なんです。

 そんな地方にいったい誰が行きたいですか?

AERA 2017年4月10日号


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ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中

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