そして3人目の彼女は二つ年下で、高校3年の卒業直前に1カ月間だけ付き合った。同じく演劇部の後輩で、成り行きで初めてセックスをしたが、「疲れるな。もういいかな……と」。それ以来、Bさんは彼女はおらず、セックスもしていない。

 今はオナニーを月に1回程度するくらいだ。

 30歳手前にして、結婚ラッシュが続き、式に呼ばれる回数が多くなってきた。いつか自分も結婚して……ではなく、ちゃんとひとりでポックリ逝ける準備をしておかなければと思うという。

「ゲイではないです。セックスはしましたが、童貞でもよかったなって思います」

 雑食系恋愛ジャーナリストのおおしまりえさんは、近年、童貞率が高まっている理由について、マンガやアニメなど2次元の世界が普及しているためと考える。

「今は1人で楽しめるコンテンツが充実しています。家の中にいても、精神的な充実感を得ることができます」(おおしまさん)

 恋愛をすることによって感受性が豊かになったり、コミュニケーション力も高まったりするのではないか。少子高齢化はもちろん、自己完結をしてしまうことで「人間らしさ」が失われないか……お姉さんは、いらぬ心配をしてしまうのですが。(編集部・小野ヒデコ)

■ここだけの話、性について思うこと

強いて言うとあまり性欲がないほうだけど、子どもは欲しいからなぁ……って感じ(主婦・31歳・女性)

セックスしたいというよりも、付き合ったらそうしないといけないんだろうなーって思っちゃう(会社員・31歳・女性)

中学時代からエロ本にもあまり興味なかった(フリーランス・28歳・男性)

自分からいくのは面倒くさいので、女性のほうから来てもらえたら。でも、押されすぎるのはちょっと……(会社員・25歳・男性)

セックスは面倒な時もある(会社員・33歳・女性)

セックスが面倒だと相手が感じてることもあり、性欲の強度が合わない(会社員・28歳・男性)

セックスより読書。情報が得られるから。一人でやればいいじゃん(自由業・32歳・男性)

AERA 2016年10月24日号