直下型地震に弱い住宅とは 地震工学教授が現地を歩いて見たもの (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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直下型地震に弱い住宅とは 地震工学教授が現地を歩いて見たもの

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1階の駐車場が押しつぶされたマンション。今でもコンクリートが落ちる音が聞こえるという(撮影/編集部・直木詩帆)

1階の駐車場が押しつぶされたマンション。今でもコンクリートが落ちる音が聞こえるという(撮影/編集部・直木詩帆)

「最初の地震では壁が一部はがれたくらいでしたが、本震は地鳴りのような揺れで、1階の壁にメリメリッとひびが入った。基礎もしっかりと工事したはずですが、それより深い地面がずれたら意味がないですよね」

 松田教授と家の中を見せてもらったが、確かに1階部分に大きなひびが複数入っている。それに比べて2階の部屋は家具などが倒れてはいるものの、壁のひび割れはほとんどない。これを見た松田教授が言う。

「通常、2階では揺れが増幅される。建物の構造上、壁の量は1階が多く、2階は少ない。にもかかわらず1階部分に損傷が集中して、圧壊したりしているのは、断層近傍で地面自体が大きくずれたり動いたりした証拠です。地面がせり出すような地割れがあることから、この近くで活断層が動いた力が地表にまで達したことがわかります」

 16日の本震で最大震度6強を観測した南阿蘇村でも、甚大な被害が出た。土砂災害が相次ぎ、全長約200メートルあった阿蘇大橋が崩落した。生活の主要道路だった橋の崩落は、避難生活にも大きな影響を及ぼした。

 道路や橋の損壊は、救助隊の到着や支援物資の供給を妨げる深刻な問題だ。

「阿蘇大橋の崩落はすぐ横の山の土砂崩れが大きな原因の一つでしょう。崩落こそしていませんが、損傷が確認できた橋は他にもあります。例えば、阿蘇大橋近くの南阿蘇橋は、耐震補強のためのダンパーという部品の取り付け部に破損が見られ、道路との境目にもずれが生じています」


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