効率性や生産性を求め、早起きをして朝型の生活に切り替える人たちが増えている。NHK放送文化研究所が今年2月に発表した「国民生活時間調査」によると、平日の朝5時~7時15分に起きる「早起きの傾向」は2005年から増加傾向が続いている。15年の朝の標準起床時間は6時15分で、それまでの6時30分から15分早まった。

 札幌市の会社員、杉田勇一さん(40)も、6年ほど前から午前3時半起きの「エクストリーム(極端な)朝型」生活だ。

 毎朝、目覚まし時計なしでパッと起きる。疲れているときはチョコを1粒食べて、頭のスイッチをオン。朝6時まで税理士試験の勉強をして、そこから7時までの1時間、6キロのランニングに出かけることも。

 家族が寝ているので、部屋の中が静かで心地いい。テレビをつけても番組はたいしてやっていないので気は散らないし、フェイスブックを開いても、まず誰も投稿していない。

「朝は邪魔がないのがいい。前は会社に行く直前まで寝ていたけど、資格の勉強がなくなっても、朝型の生活は変えないと思う。他の人にも勧めています」

(アエラ編集部)

AERA 2016年4月4日号より抜粋