アレルギーの子どもを「疎外」しない 大阪狭山市の給食の取り組み

2016/03/10 11:30

大阪狭山市では、食物アレルギーでも一緒に給食を食べられるよう工夫している。だがそんな自治体ばかりではない(撮影/楠本涼)
大阪狭山市では、食物アレルギーでも一緒に給食を食べられるよう工夫している。だがそんな自治体ばかりではない(撮影/楠本涼)

 全国に6千万人。いまや2人に1人がなんらかの症状をもつほど、アレルギーは「国民病」だ。食物アレルギーの子どもも増えた。そうした子どもたちのために、こんな取り組みを行う地域もある。

 大阪狭山市は、小学校7校、中学校3校の計5400食を学校給食センターで作り、各校に運ぶ。2010年には食物アレルギーの児童生徒に、卵、乳製品、イカ、エビ、カニの5種類のアレルゲンを除いた「除去食」を調理する部屋を作り、提供を始めた。

 除去食では、例えば卵アレルギーの子には、「かきたま汁」を「すまし汁」に、「ポテトサラダ」はマヨネーズを使わずに塩味のものにする。2月には給食があった20日間のうち、4日間除去食を提供。ただ、同市の本当のすごさは除去食ではない。できる限りアレルギー食材を使わず、多くの子が同じものを食べられるようにしているのだ。

 例えばカレーやハヤシライスは、とろみをつけるために一般的に小麦粉が使われるが、小麦アレルギーの子も食べられるようにと「米粉」に変更した。調理方法を研究し、小麦粉は最初に炒めて入れるが、米粉は水で溶いたものを最後に入れるようにした。味は変わらず、今も人気の献立だ。

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