創刊準備号に掲載された柳さんのメッセージが熱い。

「できることなら、おれは現場で働いているすべての若者の青春に、この『ブルーズ・マガジン』というスポットライトをあてたい。土建の現場で働く者たちに、強い自信と誇りを与えたい」

「ブルーズ・マガジン」には女性職人も数多く登場する。全国で747人(取材時)しかいない溶接業界最高のプラチナ免許「AW検定 工事現場溶接」を持ち、休み時間には現場のハイスペックなマシンを使って鉄素材のオブジェまで作ってしまう広瀬直子さん(写真)は、圧倒的に男性多数の現場の中で、まさしく溶接の火花のように輝きを放っている。

「土建業界の御用雑誌じゃないんで、キラキラした側面だけで飾り立てる気は毛頭ありません。この世界にもし暗部があるなら、そこにも果敢に突っ込んでいきたい。とにかく、土建をテーマにした月9ドラマができるとか、バレンタインデーに職人の所に大量のチョコレートが持ち込まれるとか(笑)、そういう社会現象を起こしたいと、本気で思ってます!」(石丸さん)

AERA 2016年2月8日号より抜粋