川谷に近い芸能関係者は言う。

「最初は不倫を疑った川谷の妻がスマホを操作して写真を撮ったのかと思われていましたが、実は2人は、昨年末から少なくとも1月6日までは会っていません。つまり、その間は妻が川谷のスマホに触れる機会はなかったのに、なぜか画面が流出してしまった」

 妻でさえ触れられなかったスマホに誰がアクセスできたのか。もしくは、手元にスマホがなくてもLINEの画面をのぞき見る方法があるのか。

 原則として、LINEは一つのアカウントで、スマホ、パソコン、iPadなどの各デバイスにつきそれぞれ1端末ずつしか同時ログインできない。IDとパスワードさえ正しく入れればあちこちの端末からアクセスできるツイッターやフェイスブックとは違う。

 ITジャーナリストの三上洋氏は、身近な第三者がLINEの会話を手に入れる方法として、(1)手動でスマホのロックを解除(2)遠隔操作できるアプリなどをスマホにインストール(3)iPad版のLINEで見る(4)他の端末にLINEの「クローン」をつくるの4パターンを挙げたうえで、こう言う。

「今回のケースでは(4)の『クローン』が使われた可能性が非常に高いと思います」

(4)の方法では、本来1アカウントにつきiPhone1台でしか使えないはずのLINEが、特定の条件下では別のiPhoneでも使えてしまうのだ。

 通常、iPhone同士で機種変更を行う際、旧端末をパソコンのソフト「iTunes」に同期させてLINEのデータをバックアップし、新端末にコピーする。その際、「iPhoneのバックアップを暗号化」を選択すると、旧端末にもLINEが使える状態で残ってしまうという。

「旧端末を自宅に放置する人は多いのですが、キャリアとの契約が切れていてもWi-Fi経由などで接続はでき、新しいメッセージも閲覧できてしまう。今回話題になる前から、ネットの一部では『LINEのトーク履歴を消さない裏技』と言われていた方法です」(三上氏)

 LINE広報に聞くと、「原因はiTunesおよびiPhoneの仕様によるもので、技術的な対応を進めている」との回答だった。

AERA 2016年2月8日号より抜粋

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