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「ノー」と言えない状況で? プーチン支持率80%超の背景

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プーチン大統領の支持率。本当のところは?(※イメージ)

プーチン大統領の支持率。本当のところは?(※イメージ)

 ロシアでプーチン大統領が絶大な支持率を誇っている。だが一方で、それを「作られた数字」だとする声もある。本当のところはどうなっているのだろうか。

 89.9%──10月22日に発表されたプーチン・ロシア大統領の支持率だ。

 政府系の「全ロシア世論調査センター」が、10月17、18の両日行った調査の結果として発表した数字は過去最高を記録し、ロシア国内でも驚きをもって受け止められている。

 ロシアが9月30日に過激派組織「イスラム国」(IS)への攻撃を理由に、シリア領内での空爆を開始してから初めて行われた支持率調査だった。ロシア軍による空爆は、ISへの攻撃というよりも、シリアのアサド政権の延命を目的として行われている。こうした軍事介入は、ロシア国内では不人気な決定だと思われていた。

 独立系の世論調査機関「レバダ・センター」が空爆前に行った調査によると、シリアのアサド政権に対する援助として「直接的な軍事支援」を選んだロシア国民はわずか14%だった。

 実際、空爆開始後もロシア政府は国民の反発を気にしていた。国防省は、シリアに派遣されるロシア兵は契約軍人の中でも特に志願した者に限られる、とわざわざ発表した。1990年代のチェチェン紛争であったような、徴兵された若い兵士がいきなり戦闘現場に送られるようなことは今回はない、ということをはっきりさせて、社会不安を打ち消す狙いだ。

 89.9%という支持率は信用できない、という意見もある。プーチン政権批判を続ける人気ブロガーのナバリヌイ氏はフェイスブックに「作られた数字だ」と書き込んだ。


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