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「見える化」でうつ診断 強力な武器が保険適用に

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AERA#病気
神奈川県立精神医療センターでも、光トポグラフィー検査の導入が予定されている(撮影/熊谷わこ)

神奈川県立精神医療センターでも、光トポグラフィー検査の導入が予定されている(撮影/熊谷わこ)

 診断が難しいこともあるうつ病。その判断にあたって大きな武器となる検査が、保険適用になった。

 うつ病は患者自身の訴えを主な材料にして診断されている。躁状態とうつ状態を繰り返す双極性障害(躁うつ病)、統合失調症、認知症など、似たようなうつ症状を示す病気がいくつもあり、精神科医でも診断を間違えることがある。

 こうした類似の精神疾患を鑑別する方法として注目されているのが、近赤外光を用いて脳血流量の変化を測定する「光トポグラフィー検査」だ。

 近赤外光を照射するヘッドギア(写真)をかぶり、目の前のモニターから出される簡単な課題に答えていく。

 脳が活動を始めると、思考などを司る前頭葉の神経細胞が活発に働き、大量の酸素が必要になるため、脳の血流量が増加する。精神疾患ではそれぞれの病気ごとに血流量の変化に特有のパターンがあり、そのパターンから「健常」「うつ病」「双極性障害」「統合失調症」「その他」を判別できるのだ。検査は15分ほどで終了し、痛みや副作用もない。

 判別しづらい検査結果が出ることもあり、これだけで診断を確定するわけではないが、正しい診断にたどり着くための強力な武器になる。検査結果が画像で「見える化」されるので、患者が診断に納得しやすいという利点もある。
 
 09年から厚生労働省の先進医療の一つとして実施されてきたが、昨年4月からは基準を満たす医療機関なら保険が適用されるようになっている。

AERA 2015年7月6日号より抜粋


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