スクーの授業「インフォグラフィックスの現在」の収録の様子。授業は6月に3回に分けて行われた。録画も無料で公開している(撮影/編集部・高橋有紀)
スクーの授業「インフォグラフィックスの現在」の収録の様子。授業は6月に3回に分けて行われた。録画も無料で公開している(撮影/編集部・高橋有紀)

 進化を続ける、オンラインの学習ツール。ウェブキャンパスでは、講師と受講生がコミュニケーションをとりながら授業を進めることも可能だ。

 ♪キンコンカンコン、キンコンカンコーン。チャイムが流れているのは校内放送ではなく、パソコンのスピーカー。ここはschoo(スクー)の「ウェブキャンパス」こと、オンライン上の教室だ。「着席」ボタンで出席を知らせる。受講生たちが続々と席に着いていることが、画面からわかる。休み時間が終わってみんなが教室に戻ってくる、あの感覚だ。もちろんクラスメートは全国各地に散らばっている。年代もさまざまなら、居場所もまちまち。移動中にスマホで見ている人もいるかもしれない。

 EdTech(エドテック)と呼ばれるIT(情報技術)を活用した教育サービスが注目を集めるなか、会員数16万人を誇る国内最大級の動画学習サービスがスクーだ。

 この日、生放送で行われる授業は、「インフォグラフィックスの現在」。東海大学との提携講座だ。データや情報を視覚的に表現し、直感的に把握できるようにするインフォグラフィックスの制作プロセスを3回に分けて学ぶ。スタジオに設置された3台のカメラの前には、東海大学から理学部数学科の山本義郎教授と教養学部芸術学科の富田誠講師、それに総務省統計局の永井恵子さんの3人の講師。裏ではスタッフが、授業の進行に合わせて資料を映し出し、画面の切り替えを行う。

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