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「貧困家庭の子どもは脳まで小さい」という衝撃

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ハーバード大学のキャンパスで、在校生が行う学内ツアーに参加する10代の受験生予備軍(撮影/津山恵子)

ハーバード大学のキャンパスで、在校生が行う学内ツアーに参加する10代の受験生予備軍(撮影/津山恵子)

 これに対し、所得格差と闘うことを公約に掲げて当選したニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は、4歳からの「プレ・キンダーガーテン」に入園できる児童数を2014年に5万人強、15年9月で7万人強に増やす政策を実行に移した。公立小学校やコミュニティーセンターにクラスを新設し、親の所得によって、小学校に入る前から子どもの能力・学力に差がついてしまうのを防ぐためだ。

 こんな衝撃的なデータも発表された。英ネイチャー誌によると、コロンビア大学の神経科学者キンバリー・ノーブル博士らのチームが全米1099人の子どもや若者に行った調査で、年収2万5千ドル(300万円)未満の貧困家庭の子どもたちの脳の表面積は、年収15万ドル(1800万円)以上の家庭の子どもより最大で6%小さいことが分かった。年収数千ドルの最貧困層になると、子どもの言語、読み書き、意思決定、記憶力などは特に低下。貧困が原因で感性や学習能力を刺激するための玩具などが不足し、親と過ごす時間も不十分であることが悪影響を及ぼしているという。

AERA 2015年5月25日号より抜粋


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