宇宙飛行士に必要な「文系」能力と「理系」発想 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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宇宙飛行士に必要な「文系」能力と「理系」発想

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宇宙飛行士山崎直子さんやまざき・なおこ/1970年生まれ。日本人女性として2人目の宇宙飛行士。2010年4月、スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗。2児の母(撮影/写真部・大嶋千尋)

宇宙飛行士
山崎直子
さん
やまざき・なおこ/1970年生まれ。日本人女性として2人目の宇宙飛行士。2010年4月、スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗。2児の母(撮影/写真部・大嶋千尋)

 宇宙飛行士といえば、圧倒的な理系の知識が必要…かと思いきや、実際は文系能力も求められる様子。宇宙飛行士の山崎直子さんは、文理融合した能力の大事さについて次のように話す。

* * *
 私はさまざまなところで講演させて頂く機会がありますが、一つ残念なのは、小学生のうちは男女関係なく、目を輝かせて宇宙の話を聞いてくれるのに、中学、高校と上がるにつれ、理系科目への苦手意識から、宇宙や科学全体に対する興味まで失ってしまう女子が増えてしまうことです。

 高校の早い段階で、理系・文系の選択を迫られ、変更が難しいことも、女子が理系を敬遠する要因になっているのではないでしょうか。受験のためだけに理系・文系を分けるのではなく、大学入学後でも、理系分野に興味があればそちらに進める柔軟な仕組みがあればいいと思います。

 ひとくちに「理系」といっても、エンジニアリングや数式ばかりではありません。人工衛星やロケットの分野でも、「つくる」だけでなく、得られたデータを「活用する」分野が急速に広がっています。バリバリの工学系でなくとも、活躍する場は十分あります。

 私の個人的な経験でも、数式を扱うことより、企画を立てたり文章を書いたりする機会のほうが多かったです。これからは、理系でも表現力が必要。一方、社会的な課題の解決にも、仮説を立て、データを集め、分析・検証してまとめるという理系的なプロセスが不可欠であり、あらゆる分野で、文理両方の発想が求められる時代になっています。

AERA  2015年4月13日号より抜粋


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