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「もう何も育てたくない」孫預かる祖母達の心中は

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AERA#出産と子育て

 母の協力なしには家庭も仕事も回らないというワーキングマザーは少なくない。孫を預けることは親孝行の一環…と思う母親もいるようだが、実際はどうなのか。

 サンケイリビング新聞社あんふぁん事業部の三山百合子編集長は、3世代間での育児サポートにおける意識を調査する中で、母子の関係をこう見る。

「孫を預けることを“親孝行”と考えているママも多い。一方遠慮してノーと言えない祖母は少なくない」

 娘がずうずうしくなりすぎて、親側の不満が蓄積しているケースも見受けられるという。孫育ては祖母の義務ではないし、体力的にみても、「老後の趣味」程度のかかわりが理想。

 実際、東京都港区の出版社に勤める女性(45)は、小2の息子の子育てに自治体のファミリーサポートや民間の学童保育、ベビーシッターなどをフル活用。近所に住む実母のサポートは受けていない。決して母娘の仲が悪いわけではないし、孫のことはかわいがってくれる。ただ専業主婦だった母はいま77歳。3人の娘を育て上げ「もう何も育てたくない」と、趣味の社交ダンスやマージャンに没頭して「老後」を謳歌しているという。

 三山編集長は言う。

「娘は、手伝ってくれて当然という態度ではなく、頼む側の謙虚な姿勢が大切です」 

 祖母たちからは、こんな声も多く聞かれた。

「『おばあちゃんにありがとうは?』と孫に言わせるのではなく、お礼は娘の口から聞きたい」

 感謝の気持ちは言葉に出して丁寧に伝える。当たり前すぎるようだが、そんな親の姿勢を子どもたちもしっかりと、見ているはずだ。

AERA 2014年10月6日号より抜粋


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