母に「宿題」とついた嘘 思わず泣ける親子の話 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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母に「宿題」とついた嘘 思わず泣ける親子の話

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ふとした時に、かけがえのなさを思い出す…(※イメージ)

ふとした時に、かけがえのなさを思い出す…(※イメージ)

 時に煩わしくなる親子の関係。でもふとした時に、そのかけがえのなさを思い出すもの。思わず懐かしくなる、親子のエピソードを集めました。

■「宿題」とついた嘘(50代・主婦・都内在住)
 私が小学5年生のとき、両親は小さな機械工場を祖父母とともに切り盛りし、毎日忙しくしていました。忙しい母は参観日にも来たことがなかった。私のことは眼中にもないよう。下に小学1年と保育園児の弟たちもいたので、小さくて可愛い2人のほうを可愛がっている、と嫉妬していました。

 ある夜のこと。夕食の後片付けを手伝いながら、学研の「学習」「科学」の付録の恐竜の紙模型が「難しくて作れない」と言ったら、母親が「宿題なん?」と。相手にもされないだろうと思っていたので意外でした。実は宿題ではなく、単に他の子に自慢したかっただけなのに、つい嘘をつきました。

「うん。宿題」

 その日の夜中。電気スタンドの小さな明かりを感じて、目を覚ますと、弟たちの布団の向こう側で、母の掛け布団が小刻みに動くのが見えました。目をこらすと、母親が布団から上半身を出して紙模型を作っていました。


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