昼食時間なし「6時間労働」注目のアパレル企業の働き方 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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昼食時間なし「6時間労働」注目のアパレル企業の働き方

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スタートトゥデイ梅澤孝之さん(30、右から2人目)「妻からは、もっと早く上がれる日を増やすよう言われます(笑)」と梅澤さん。幸せな気持ちが充実感になり、仕事にもいい影響が出てきたという。小さな子どもがいる女性社員は、余裕を持って育児や家事ができると話す(撮影/写真部・関口達朗)

スタートトゥデイ
梅澤孝之さん(30、右から2人目)

「妻からは、もっと早く上がれる日を増やすよう言われます(笑)」と梅澤さん。幸せな気持ちが充実感になり、仕事にもいい影響が出てきたという。小さな子どもがいる女性社員は、余裕を持って育児や家事ができると話す(撮影/写真部・関口達朗)

「ノー残業デー」を推し進めたり就業時間を早めたりと、今、業務効率化のために「脱長時間労働」に向かう企業が増え始めている。

 その意味で、注目されるのが人気ファッション通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営する「スタートトゥデイ」(千葉市)だ。

 昨年5月、同社は約400人の全社員を対象に、勤務時間を午前9時~午後3時を基本とする「6時間労働」制を導入し、日本の働き方に一石を投じた。労働基準法では6時間超の労働には45分以上の休憩時間を与えるよう定めているが、「6時間労働」はその逆を突く発想だ。一方で、社員の基本給や諸手当は据え置いた。

制度の推進役EFM(エンプロイー・フレンドシップ・マネジメント)部のディレクター、梅澤孝之さん(30)はこう話す。

「6時間労働をいかにプラスにとらえ、より自分で意識していけるかが重要になってくる。一人ひとりが、働く意義を考えさせられます」

 実行に向け、ランチタイムを廃止し、1時間の会議を45分に短縮するなど、業務を見直し無駄な時間を徹底的に削った。ランチタイムがなくなり社員からは不満噴出かと思いきや、

「軽食はOKだし、集中して仕事をするので、逆に効率が上がります」(梅澤さん)

 取り組みの結果、昨年10~12月の労働時間は一昨年に比べ約20%減り、売上高は18%増。1人あたりの労働生産性は、なんと25%もアップした。まだ試行錯誤の途上で完全実施には遠いというが、1カ月の残業時間が3分の1に減ったという。

 梅澤さんは妻と2人暮らし。午後3時過ぎに会社を出た日は、4時前には千葉市内の自宅に着く。妻とゆっくり食事をし、会話を楽しむ。好きなバスケットボールも2週間に1度、退社後にたっぷり練習できるようになった。数値には表せないが、「幸せ」な時間だ。梅澤さんは言う。

「会社を誇りに思い、自分が会社を育てよう、会社に貢献しようという意識が強くなってきました。家庭の充実が、会社への愛情に変わっていきました」

AERA  2013年9月16日号


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