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堪忍袋の緒が切れた 「待機児童一揆」起こす親たち

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保育園は子どもと親を支える場所。保育園に入れないことで、家族の人生が変わることもある(撮影/今村拓馬)

保育園は子どもと親を支える場所。保育園に入れないことで、家族の人生が変わることもある(撮影/今村拓馬)

 子どもが保育園に入れなかった親たちの自治体への異議申し立てが相次ぐ。深刻化して久しい待機児童の問題に堪忍袋の緒が切れた親たちの「待機児一揆」である。

 杉並区の昨年10月時点での待機児童数は63人。しかし、その数字と区内の親たちの「体感」は全く違う。区内の親たちには「認可保育園に入れない」という切実な思いがあふれている。

 今年4月に認可保育園に入れるかどうかの通知が家に届き始めた2月。杉並区内の親たちは18日に区役所前で抗議行動を起こした。22日には集団で保育園に入園できなかったことに対する「異議申し立て」を行った。

 杉並区で異議申し立てをした「保育園ふやし隊@杉並」代表の曽山恵理子さんは2児の母。

 小学生の長男が区内の保育園の2歳児クラスだった7年ほど前から、ミクシィで「杉並の保育園」というコミュニティを主宰している。

「最初は区内の園同士で父母の交流をしようと作ったんですが、毎年、どうやったら保育園に入れるの?というトピックがものすごく盛んです。私はたまたま上の子はスムーズに入園できたので、こんなに入れない人がいるんだって知って驚きました」
 
 2011年11月に第2子を出産、1年間の育休後、昨年11月から復職しようとしたが、どこにも預けられなかった。やむなく今年4月まで育休を延長したが、もし預けられなかったら、という不安がつきまとう。認可外の施設も6カ所申し込んだが、全く連絡がなかった。

 ある認証保育所では昨年4月時点で順番待ちが80番目。11月前に再度連絡すると「まだ32番目でした」。幸い、曽山さんの子どもは4月の入園が決まったが、周囲の「入園できない」という声を聞き、異議申し立てを応援する決意をした。

AERA 2013年3月18日号


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