ご利益や呪いは本当にある? 神仏研究家が結界エリアやミステリースポットを巡って検証!

2020/12/08 19:00

『にほんの結界 ふしぎ巡り』桜井 識子 宝島社
『にほんの結界 ふしぎ巡り』桜井 識子 宝島社


 皆さんは「目に見えないものの力」を信じるでしょうか? 今回紹介する書籍『にほんの結界 ふしぎ巡り』は、神仏研究家の桜井識子さんが「図形のパワー」をメインテーマに、京都市内全域、関西、東京、東北エリアにある30以上の神社仏閣をめぐり、その効果のほどについて記した一冊です。
 マップ上に北斗七星の形で描かれる平将門関連の7つの神社や、安倍晴明が好んで使っていた星の図形「五芒星」に位置する5つの神社。こうした場所には、本当に神秘的な力が宿っているのでしょうか? この謎を実際に検証してみるというのが、本書ならではのユニークな構想といえます。 
 さらに、ほかの神社仏閣関連の書籍と一線を画しているのが、著者が神様やその従属たちと会話ができるところです。お参りをした際に神様の声を聞いたことがある人はほぼいないのではないかと思いますが、桜井さんの場合、
「この日は、牛頭天王に、『まわる順番はそれでいいのか?』といきなり聞かれました。イタズラっぽく笑っています。え! ええっ! 順番が違ってた!? 1日かけてここまでまわったのに、まさかやり直し? とパニクっていたら、『ワッハッハッ』と、牛頭天王は大笑いです」(本書より)
 と、しっかりと言葉をかわし、神様の心情やキャラクターまで読み取ることができるといいます。
 これは桜井さんの血筋によるものも大きい様子。霊能者の祖母、審神者の祖父を持ち、幼いころから霊や神仏と深くかかわって育ってきたという桜井さんには、もともと霊的な力が人並み以上に備わっているものと考えられます。そんな桜井さんが神様から聞いたことを伝えたり、どのようなご利益があったかを報告したりするというのは、信ぴょう性ある情報として参考になるかもしれません。
 たとえば、三重県の伊勢神宮内宮や和歌山県の熊野本宮大社など関西五芒星を一筆書き順にまわった際、桜井さんは気持ちが勝手に「幸せモード」に入ったといいます。毎日が満たされ、安定した状態で過ごせて、ラクに生きられるようになったといいます。桜井さんによると「これは強烈な浄化をされたことによる恩恵」(本書より)なのだそうです。
 逆に、場合によっては呪いにかかってしまうこともありえます。津軽北斗七星といわれる青森県の7つの神社をめぐった際は、その直後から歩けないほどの足の痛みに襲われることに。これは昔々、坂上田村麻呂の腹心が自分の足で大地に刻んだという呪術が今も生きているからだといいます。
 年末年始は、今年一年を感慨深く思い返したり、新しい年の祈願をしたりと、自然と神様の存在に思いをめぐらす時期です。本書を読んで、目に見えない不思議な世界に触れてみてはいかがでしょうか。本書に登場したスポットを実際に訪れて、ご利益にあやかってみるのもおすすめです。
(文・鷺ノ宮やよい)

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