ハエもフラれると"ヤケ酒"するって本当!? 〈BOOKSTAND〉|AERA dot. (アエラドット)

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ハエもフラれると"ヤケ酒"するって本当!?

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『脳はなにげに不公平 パテカトルの万脳薬』池谷裕二 朝日新聞出版

『脳はなにげに不公平 パテカトルの万脳薬』池谷裕二 朝日新聞出版

 12月も半ばに入り、町は徐々にクリスマスムードに包まれてきました。天候もすっかり冬の様相を呈し、夜は寒さが厳しくなってきたこともあり 恋人がいない人はクリスマスまでに何とかしなきゃ!と意気込んでいる方もいらっしゃるかと思います。しかしそんな時に限って、気になるあの子には全く相手にされず、、、こんな時はお酒でも飲んで気分を紛らわそう。なんて経験は誰にでもあると思います。しかし、実はハエでも同じ行動を取ることがあるって知っていましたか?



 本誌『脳はなにげに不公平』では薬学博士であり今までにも脳に関する書籍を多数世に送り出してきた人気の脳研究者、池谷裕二さんが"おもしろくてちょっと不公平な"脳に関する最新の化学知見を紹介しています。



 さて、冒頭の話に戻ります。学術雑誌の『サイエンス誌』では、ハエでもアルコールと交尾は似た快感をもたらすという研究が発表されました。



 実験ではオスのハエの前に"処女でない"メスのハエを用意します。一度交尾をしたメスは他のオスとは関係をもたない為、オスは気の毒にもフラれてしまいます。そのような状態を数日間続けた後にアルコール入りのエサとなしのエサを用意すると、オスはアルコール入りの方を好んで食べました。アルコール入りのエサに質の悪い(まずい)エサを用いた場合でさえもです。



 この実験結果は学術的に「アルコールと交尾という異なる快楽が相互に埋め合わせ可能だ」ということを示しています。また、ハエの快楽にはNPFというペプチドが媒介しており、アルコールや交尾によってNPF値が上昇します。実はヒトの脳でも同じような現象が起こるそう。



 「ある快を別の快で埋め合わせる"快の補填"は私たちが日常的にやっていることです。そうした快の置き換えがハエにも認められるということは、進化的に起源が古いということを意味しています。もしかすると"代替物で満足する能力"は何かの利点をもたらす、強力な生存戦略の一環なのかもしれません。」と池谷さんは締めくくります。



 もしフラれてもお酒があるから大丈夫...とは少し危険な思考ではありますが、そんな思いを盾に勇気を出して好きな人をデートにおさそいしてみてはいかがでしょう。


(記事提供:BOOK STAND)

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